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【ポケモン剣盾】シーズン3 最終32位 鬼火ドラパルト+天然ピクシー(作成者:るどるふ)【構築記事】

こんばんは、へるぴん(@helpinass)です。

今回はランクマッチシリーズ3最終32位の るどるふ(@copycatpoke)さんから、使用したパーティとその詳細を寄稿していただいたので紹介していこうと思います。

性能の高いトップメタのポケモンに積み技を持たせ、普段通りの殴り合いだけでなく、ドラパルトの補助を絡めた積み技による詰ませや崩しをも狙っていける、ハイスタンダードなパーティです。

レンタルチーム

構築経緯

積み技合戦を有利にする、鬼火呪いドラパルト

使用率上位のポケモンに注目すると、「つるぎのまい」「ダイジェット」「わるだくみ」といった強力な積み技を使えるポケモンが多く、実際にシーズン3のパーティは、これら積み技を終点に見据えたものが多かったです。
多くのプレイヤーに使われているということは当然パワーが高いということなので自分でも使いたいと考えるのですが、ここで問題となるのがミラーです。

今シーズンで増加した「のろい」持ちのカビゴンは特に、先に「のろい」を積み始めても後出しの鈍いカビゴンを倒す事はできないため、どちらが先に急所にあてるかという最悪なミラーになってしまいます。
そこで考えたのは「おにび」と「のろい」を持ったドラパルトで、「おにび」で物理ポケモンの火力を削ぎつつ、「のろい」居座りを難しくさせ積み合いを許さず、こちらだけが一方的に積み技を使える状況を作れるようにしました。

このパーティは、上記のドラパルトを初手に選出し、裏の高性能積み技持ちポケモンの起点を作って全抜きを狙うのが基本的な立ち回りとなります。

技「のろい」の効果

ゴーストタイプ以外のポケモンが使用すると、こうげき、ぼうぎょが1段階上昇、すばやさが一段階下がる。
ゴーストタイプのポケモンが使うと、自分の最大HPの1/2を削り、相手の最大HPの1/4ずつ毎ターン終了後に削るという効果になる。
一般的にゴーストタイプ以外のポケモンが使う「のろい」を"鈍い"ゴーストタイプが使う場合は"呪い"と表現します。

天然ピクシーの積み合いでの強さ

2月12日より配信されたポケモンHOMEに合わせて、特性「てんねん」持ちのピクシーが解禁されました。
ピクシーは特性で相手の積み技を無効化しながら、自らは「アッキのみ」や「めいそう」によって一方的に能力を上げることができ、積み技環境において非常に強力なポケモンです。

天然ピクシー自体は6世代から存在しましたが、8世代環境においてはこれまで特性「マジックガード」しか存在しなかったために、使い始めた当初は「てんねん」を考慮した立ち回りをされずに簡単に勝てる場面もありました。

しかし、現在は大会やランクマッチにおいても「てんねん」ピクシーを採用したパーティが多く結果を出しているため、今後動き辛くなることは間違いないでしょう。

特性「てんねん」の効果

場に出ている間、相手の能力変化の影響を無視する。

積み技を持たせたトップメタ

次に、超高数値ポケモン且つコンセプトの積み技を持った「のろい」持ちカビゴン、ドヒドイデなどの低速高耐久のポケモンを「わるだくみ」の起点にしやすいロトム(水)をそれぞれ採用しました。
これらのポケモンは積んだ後の攻撃と耐久性能が共に優秀で、幅広い範囲を積み技の起点にし、特定のポケモンで止まることなく全抜きを狙うことができます。

最後に、ドラパルトが最も隙を見せるトゲキッスに強く出れる「とつげきチョッキ」持ちドリュウズと、ドラパルトが倒れた後に重くなりがちなドリュウズやエルフーンに強いナットレイを採用し、パーティが完成しました。

これらのポケモンは常に使用率上位に食い込むポケモン達だけあって、多少の環境の変化で使いにくくなったりすることは無く、安定した強さを発揮します。

個別紹介

ドラパルト

特性すりぬけ
性格ようき
持ち物きあいのタスキ
努力値HP:0 攻撃:244 防御:12 特攻:0 特防:0 素早さ:252
実数値163-171-97-x-95-213
ドラゴンアロー ゴーストダイブ のろい おにび

調整意図

HB:火傷状態の142(252)ミミッキュの「いのちのたま」持ち「じゃれつく」+「かげうち」を96.88%で耐え
AS:ミラーを意識して残りを振り切り

解説

動かしやすい高数値ポケモン

全ポケモン屈指の素早さの高さから「おにび」や「のろい」をばら撒いて起点を作る、パーティの軸となるポケモンです。
ミミッキュでも同じような技構成が存在しますが、ドラパルトは攻撃性能が補助技重視のミミッキュとは段違いに高いので、場合によってはドラパルトで殴り倒す選択肢を取れたり、こちらの補助技を制限する技「ちょうはつ」に対してリスクを負わせられるのが強みです。

ドラパルトミラーは交換で受けようとしても、ダイマックス技や「おにび」によってかなりの被害を受けるそのまま負けてしまいがちなので、居座る選択肢を取れるように最速にしています。

ドリュウズ

特性すなかき
性格ようき
持ち物とつげきチョッキ
努力値HP:4 攻撃:244 防御:4 特攻:0 特防:4 素早さ:252
実数値186-186-81-x-86-154
じしん アイアンヘッド がんせきふうじ つのドリル

調整意図

HBD:端数振り分けによる数値向上
A:「ダイアタック(つのドリル)」+「ダイスチル(アイアンヘッド)」でダイマックス状態のH4振りトゲキッスを95.7%で突破
S:ミラーを意識して最速

解説

特殊フェアリーへの切り返し

このパーティのドラパルトは物理ポケモンには安定した活躍ができますが、特殊技持ちフェアリータイプにはあまり活躍ができず、特に最上位ポケモンであるトゲキッスに大きく隙を見せてしまいます。

そこで、「とつげきチョッキ」を持たせることでトゲキッスに強く出れるポケモンとしてドリュウズを採用しました。
「とつげきチョッキ」故にコンセプトとなる積み技を使うことはできませんが、このポケモンのダイマックス技はどれも自身の能力を上げることができ、また「つのドリル」によって相手の高耐久ポケモンを破壊する積み技メタの要素も持ち合わせます。

無視できない相手のドリュウズへの性能

トゲキッス意識のチョッキ型ドリュウズは攻撃と素早さの努力値を削って耐久に回したものも見受けられますが、このパーティはドラパルトを倒された後のドリュウズの処理が難しく、自分のドリュウズが後手を取る前提の素早さにしてしまうと、かなり苦しい立ち回りを強いられます。
よって、配分はドリュウズミラーで突っ張った場合に勝てる可能性を高める最速としました。

カビゴン(キョダイマックス)

特性くいしんぼう
性格いじっぱり
持ち物フィラのみ
努力値HP:36 攻撃:236 防御:228 特攻:0 特防:4 素早さ:4
実数値240-176-114-x-131-51
すてみタックル ヒートスタンプ のろい リサイクル

調整意図

H:6n(きのみの回復量効率最大の3n且つ「くいしんぼう」が発動しやすい2n)
A:11n
B:残り振り切り
DS:端数振り分けによる数値向上

解説

今環境最強の1体

8世代に入って「フィラのみ」系統のきのみの回復量が3分の1に減り、特性「くいしんぼう」のカビゴンは少し弱体化を受けた印象ですが、それでも「のろい」+「リサイクル」や「キョダイサイセイ」によって多くのポケモンを突破不可能に陥らせ、詰ませることができます。

カビゴンは耐久に厚く配分したり、「すてみタックル」の反動を嫌って「からげんき」や「のしかかり」を採用した個体も多いですが、ここまで攻撃に努力値を振れば1段階上昇「すてみタックル」で無振りサザンドラを落とせる程の火力が確保できます。
相手を素早く倒せるということは、被弾回数が減り実質的に耐久が上がるとも考えることもでき、一考の余地があると思います。

ピクシー

特性てんねん
性格ずぶとい
持ち物アッキのみ
努力値HP:252 攻撃:0 防御:244 特攻:4 特防:4 素早さ:4
実数値202-x-136-116-111-81
ムーンフォース かえんほうしゃ めいそう つきのひかり

調整意図

H:「つきのひかり」の回復量は切り捨てのため、効率の良い偶数
B:物理ポケモンを起点にできる範囲を広げるため振り切り
CDS:端数振り分けによる数値向上

解説

積み技環境に刺さる特性「てんねん」

上述のように、相手の能力が6段階上がっていようがそれを無視して、自分は「アッキのみ」「めいそう」で一方的に耐久と火力を高めていける凶悪なポケモンです。

物理技主体のポケモンに出して「アッキのみ」を発動させ「めいそう」を積んでしまえば、次のターン相手が特殊技主体のポケモンに交換してきてもピクシーの突破は困難になります。
ピクシーは素の耐久自体はあまり高くなく、「アッキのみ」発動前に高火力技を受けると回復が間に合わなくなることがありますが、ドラパルトの「おにび」と組み合わせることで安定して攻撃を受けきることが可能になります。

ロトム(水)

特性ふゆう
性格ずぶとい
持ち物カゴのみ
努力値HP:252 攻撃:0 防御:68 特攻:124 特防:4 素早さ:60
実数値157-x-149-141-128-114
ほうでん ハイドロポンプ わるだくみ ねむる

調整意図

HB:194(252+)ギャラドスの1段階上昇「いのちのたま」持ち「ダイソウゲン(パワーウィップ)」をダイマックス状態で93.7%で耐え
C:「ダイサンダー(ほうでん)」でダイマックス状態のH4振りギャラドスを確定一発
S:準速61族抜き

解説

受け主体のパーティを意識した構成

ここまでドヒドイデなどの受けポケモンにあまり強いポケモンがいないので、「ねっとう」の追加効果があまり痛手にならず、水タイプを「わるだくみ」の起点にできるロトム(水)を採用しました。

「カゴのみ」+「ねむる」は「あくび」や「どくどく」を絡めた戦術に対して有効で、このポケモンを終点に定めた立ち回りを行います。
配分はロトム(水)が有利に動けるカバルドン入りパーティに採用されやすいギャラドスを強く意識したものとしました。

ナットレイ

特性てつのトゲ
性格のんき
持ち物たべのこし
努力値HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:4 素早さ:0
実数値 181-114-201-x-137-22
ジャイロボール ボディプレス てっぺき やどりぎのタネ

調整意図

HB:物理ポケモンとの打ち合いに勝ちたいため振り切り
S:「ジャイロボール」の火力を上げるために最遅

解説

便利な良耐性ポケモン

パーティで苦手なドリュウズを迅速に処理するために「ボディプレス」の採用は欠かすことができず、となると相性の良い「てっぺき」などが採用されているこの技構成が最も性能が高いと判断しました。
ドラパルトの刺さりが悪い相手にはこのポケモンを選出し、耐性の良さを活かしたサイクル戦を仕掛けることも可能です。

選出パターン

基本選出

初手起点作りのドラパルト+強力な積み技を持つカビゴン、ピクシー、ロトム(水)から活躍しそうな2匹を選びます。
数の多いカバルドン+ギャラドス+サザンドラ+ギルガルドのような構築にはカバルドンの「あくび」をピクシーの「ダイフェアリー」で打ち消したり、ロトム(水)の「わるだくみ」の起点にする動きを決めると対戦を有利に進められます。

vs受けループ

受けループに採用されるポケモンに抵抗力を持つのがドヒドイデを起点にできるロトム(水)と「つのドリル」を持つドリュウズなので、この2匹を使って崩していきます。
残りの一匹は前の2匹が不利対面を取った際に受け出せるポケモンを相手を見て選出します。

ドリュウズ軸サイクル選出

特殊技主体のフェアリータイプ入り構築にドラパルトの刺さりが悪いと感じる時があるので、フェアリータイプに強いドリュウズを主軸に、炎技を受けられるロトム(水)などを組み合わせてサイクル戦を仕掛けます。
サイクル戦はタイプ相性保管が重要であり、ロトム(水)と相性の良いナットレイもこの選出に絡むことが多いです。

終わりに

今回はシーズン3で使用した構築を紹介しました。

命中85の「おにび」を軸にしているだけあって技外しで不利に陥る場面はもちろんありますが、当たりさえすればポケモンによっては一撃技に等しい痛手を負わせられる強力な技のため、命中率を差し引いても採用をする価値は高いと考えています。
数が多いポケモンを採用している関係上、同速勝負が多く発生してしまいますが、「命中を恐れずおにびを撃つ」「同速は突っ張る」と対面ごとの行動をあらかじめ決めていれば、変に悩んでプレイングを変えてしまうより勝率の安定に繋がります。
実際に多くの対戦でミラーが発生しながらもある程度の勝率をキープすることができ、最終的には32位を取ることができたため、この考えは間違ってはいなかったと思います。

シーズン4はキョダイマックスラプラスが解禁し、多くのラプラスが「ぜったいれいど」を持っているであろうことから、積み技で詰ませに行くこの構築は勝ちにくくなることが予想されます。
しかし、また環境に合わせて新たなパーティを組み直し上位を狙っていくので、次のパーティもぜひよろしくお願いします。

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