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【ポケモン剣盾】シーズン2 最終7位 TOD特化構築(作成者:せつない)【構築記事】

こんばんは、せつない(@fortune_36)です。

今回はシリーズ2のルールの穴を利用した、『TOD』という戦術のみで戦う特殊な構築を紹介します。
攻撃せずただ遅延を行うことだけで勝利を目指すこのパーティで私自身が最終18位、同様の構築を使用したふゆの(@huyuno_OLD)さんは最終7位を達成しました。

『TOD』という戦術はただ害悪なだけでなく、これだけの結果が残せるほどに強力なものであるのでこの機会にぜひ仕様や戦い方を知っていただければと思います。

レンタルチーム

構築経緯

新しい戦術を試してみたかった

シーズン2から新シリーズに入りルールが改定され、対戦総合時間が15分という驚異的な短さに変更されました。
これを見て、明らかに対戦終了より先に時間切れを引き起こすのが容易であると感じ、『TOD』を主軸とした今までにない戦い方ができるのではと考えました。

実際に使用してみると、従来の相性関係を完全に無視した強引な勝ち方ができるところがとても強力だったため、この軸で最後まで戦い抜くことを決めました。

数的有利を取るなら初手ダイマックス

上記に記事を見ればわかる通り、時間切れ時の勝敗判定の最優先項目は"残っているポケモンの数"です。
数的有利状況を作り出してさえしまえば簡単に
『TOD』を成立させられるため、このことを最優先事項としました。
相手の初手ダイマックスにも対応しつつこちらが数的有利を取るには、「カウンター」や「ミラーコート」などではなく、撃ち合い性能の高いポケモンにこちらも初手からダイマックスを使用することが最善策だと考えました。

序盤でダイマックスを切ることを前提としているため、数的有利状況を維持するためにはこちらのダイマックスが切れた後でも相手のダイマックスに対してサイクルを回せるよう用意しておく必要があります。
そのため、前期のふゆのさんが使用したようないわゆる『対面構築』ではなく、対面している相手に対してその都度相性有利なポケモンを後出しする『サイクル構築』とすることに決まりました。

まもる+みがわり+たべのこし役を探す

エルフーンでは耐久数値が足りなかった

最初は先制でまもみがコンボが使えるエルフーンを採用しました。
しかし、このポケモンの耐久ステータスが低いあまり、「まもる」を使用した際にダイマックス技を受けてしまうと、その貫通ダメージでさえもコンボが成立しなくなるほどの大ダメージとなってしまうことが多発してしまいました。
また、サイクル戦を行おうとしてもエルフーンに後出しができるほどの耐性や耐久値が無いためサイクルに参加できず、このパーティに適していないと判断しました。

ドヒドイデ

次に、当時では珍しい「みがわり」覚えたドヒドイデを採用しました。
今までのルールでは相手のポケモンを倒し切らなければ勝てなかったため、このような構成のドヒドイデを見ることはありませんでしたが、今回のルールではHPを保ちながら遅延ができればそれで勝ててしまうため非常に強力でした。

エルフーンと違って耐久ステータスが高く対ダイマックス性能も高い上に、その耐性と特性「さいせいりょく」によってサイクル性能も申し分ないため選出の軸の1体とすることに決めました。

特性「さいせいりょく」

このポケモンを交代したとき、最大HPの1/3だけ回復する。

ナマコブシ

ドヒドイデはサザンドラやトゲキッスなどに後出しするタイミングで「わるだくみ」を使われてしまうと、ダイマックス技で「みがわり」を使用できないHPまで削られてしまいそのまま負けてしまいます。
ダイマックス技の広い範囲を考えると、耐性を利用した並の受けポケモンではこれらに時間を稼ぐことはできません。
そこで、高い耐久ステータスを持ちながら特性「てんねん」で相手の積み技を無効化できるナマコブシをこれらのポケモンに繰り出し、「まもる」+「みがわり」で時間を稼ぐことにしました。

ダイマックス役は「ダイジェット」持ちが適任

初手でこちらのダイマックスポケモンが相手のポケモンを倒した後、死に出しされたポケモンにドヒドイデやナマコブシが後出しから受けを成立させられるのなら数的有利状況を維持できますが、そうでない場合はダイマックスポケモンを切ることになります。
時間切れ時の勝敗判定の1つに「残りHP割合」というものがありますが、相手の2体目のポケモンに対しこちらのダイマックスポケモンが先制で攻撃できた場合この判定において非常に優位に立つことができます。
そのため、ダイマックス役は元々素早さが高いポケモンや、「ダイジェット」や「ダイロック」+「すなかき」などで素早さを上げられるポケモンが望ましいと考えました。

この条件を満たすダイマックス役として、1体目にアーマーガアや「すなかき」ドリュウズ以外との打ち合いにそこそこ強いポケモンドリュウズを、次に特性「じしんかじょう」によって死に出しされた2体目のポケモンに対して大きくダメージを与えられるギャラドスを採用しました。

電気耐性と物理受け

基本選出のドヒドイデ+ナマコブシは電気が一貫していることと、ドリュウズやアイアントなどドヒドイデでは受けられない物理ポケモンに成す術がないことが問題でした。
そこでこの2点を解決するために、パッチラゴンとアイアントを受けられる「アッキのみ」持ちカバルドンと、後続に控えているだけで相手のロトムを動きにくくさせるトリトドンを採用しました。

個別紹介

ドヒドイデ

特性さいせいりょく
性格おだやか
持ち物くろいヘドロ
努力値HP:252 攻撃:0 防御:124 特攻:4 特防:124 素早さ:4
実数値157-61-188-74-195-56
トーチカ みがわり じこさいせい ねっとう

調整意図

HB:攻撃2段階上昇時、142(252)ミミッキュの「いのちのたま」持ち「ダイホロウ(シャドークロー)」を最大乱数以外耐え
HD:189(252+)トゲキッスの「ダイジェット(エアスラッシュ)」が72~85(45.8%~54.1%) ※「くろいヘドロ」の回復量込みで2発耐える確率約92.19%
S:無振りドヒドイデ抜き

解説

TODの要

ドヒドイデを見て相手が選択してきやすい「みがわり」や「わるだくみ」などの補助技や、電気タイプなどタイプ相性上有利なポケモンに交代してくるターンの隙を利用して「みがわり」を貼り、そこから「みがわり」+「まもる」のループを行って『TOD』を狙います。

基本的に後攻で動くポケモンですが、ドヒドイデやカビゴンを採用した相手の受けパーティには先制で「みがわり」を選択することができるので、1ターン目から『TOD』を仕掛けることも可能です。

また、特性「さいせいりょく」のおかげで、お互いの残数が同じ場合こちらは交代することでHPを回復しHP割合の判定で優位に立てる点も強力です。

対アーマーガア

火傷状態のアーマーガアでは、制限時間内にドヒドイデを突破することができません。
相手は「ちょうはつ」や「はねやすめ」を挟みながら展開しなければならないため、こちらはうまく時間を使いながら「ねっとう」で削り時間切れを狙います。

ナマコブシ

特性てんねん
性格おだやか
持ち物たべのこし
努力値HP:244 攻撃:0 防御:0 特攻:0 特防:252 素早さ:12
実数値161-58-150-50-200-27
まもる みがわり じこさいせい ミラーコート

調整意図

H:16n+1
D:トゲキッス、サザンドラの攻撃を複数回受けるため振り切り
S:4振りナマコブシ抜き

解説

積み技対策

ドヒドイデの天敵とも言える積み技持ちに対して、後出しから時間を稼ぐことができます。
サザンドラの「ダイアーク」やミミッキュの「ダイホロウ」によるランク下降は特性「てんねん」の効果の範囲外なので、なるべく被弾しないよう注意する必要があります。

特殊ポケモンへの切り返し手段

通常であればナマコブシで相手を倒すためには「どくどく」や「カウンター」を採用する必要がありますが、前述の通りシーズン2のルールでは使わずとも勝ててしまいます。
しかし、攻撃する手段が皆無であると数的不利の状況を作ってしまったときやHP割合の勝負になったとき勝ち筋が無くなってしまうため、通りさえすれば状況を一変させることができる「ミラーコート」を採用しました。

これによって、ダイマックスしてきてこちらのダイマックスギャラドスでは倒しきれなかったロトムの「ダイサンダー」を耐えて「ミラーコート」を撃つことで、数的有利を保つことができるようになりました。

ドリュウズ

特性すなかき
性格いじっぱり
持ち物ラムのみ
努力値HP:44 攻撃:124 防御:156 特攻:0 特防:52 素早さ:132
実数値191-188-100-x-92-125
じしん アイアンヘッド かわらわり ロックブラスト

調整意図

H:16n-1
A:
「ダイナックル」→「ダイナックル」→「ダイスチルorダイアース」で215-167(252-108+)カバルドン@オボンのみを約96.06%で突破
ダイスチルorダイアース→ダイナックル→ダイナックルで267-128(252-252+)カビゴン@フィラのみを100%で突破
ダイロック→砂ダメ→ダイナックル→砂ダメ→ダイナックルで267-128(252-252+)カビゴン@フィラのみを100%で突破
HB:192(252)ヒヒダルマ(G)の「こだわりハチマキ」持ち「じしん」を最大乱数以外耐え
HD:189(252+)トゲキッスの「ダイバーン(だいもんじ)」急所を最大乱数以外耐え
S:スカーフ最速サザンドラ+2

解説

「あくび」持ちに出せるダイマックス要因

基本的に初手のダイマックスとしては後述するギャラドスがあまりにも強力で、そちらを選出することがほとんどでした。
しかし、ダイマックスを切り返す手段として環境に蔓延していた「あくび」にギャラドスが対抗策を持っておらず、1体も倒せずダイマックスが終わってしまう場合も想定されます。
そこで、ドリュウズに「ラムのみ」を持たせ「あくび」や「おにび」などの状態異常に耐性を与えることで、ギャラドスと上手く使い分けられるよう調整しました。

ギャラドス

特性じしんかじょう
性格いじっぱり
持ち物いのちのたま
努力値HP:0 攻撃:252 防御:4 特攻:0 特防:0 素早さ:252
実数値170-194-100-x-120-133
とびはねる たきのぼり パワーウィップ こおりのキバ

調整意図

H:HPが削れることが多いので、残りHP割合で有利になれるよう無振り
A:157-174(252-252+)ロトム(水)に対して「ダイソウゲン」が153~182(97.4%~115.9%)
S:準速(準速トゲキッス+1)

解説

「ダイジェット」持ち最強の1体

「ダイジェット」で相手を倒したとき特性の「じしんかじょう」によって攻撃が上昇するため、「ダイジェット」が疑似的な威力130の「りゅうのまい」として機能します。
また、ダイマックスが苦手とする「あくび」持ちの1体であるカバルドンに対してタイプ相性上有利である点も強力です。

ドラゴンタイプとロトム(草)対策の「ダイアイス」

サザンドラの「ダイドラグーン」とギャラドスの「ダイジェット」をお互い撃ち合った場合、ギャラドス側の勝率はおよそ50%程度です。
そのため、ドラゴンタイプとの打ち合いを有利に進められ、かつ本パーティで対処しにくいロトム(草)を一撃で倒せるようになる「こおりのキバ」を採用しました。

カバルドン

特性すなおこし
性格わんぱく
持ち物アッキのみ
努力値HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:0 素早さ:4
実数値215-132-187-x-92-68
まもる あくび なまける じしん

調整意図

HB:167(252+)パッチラゴンの「ダイドラグーン(げきりん)」+防御1段階上昇時「ダイドラグーン(げきりん)」を確定耐え

解説

パッチラゴン・アイアントメタの「アッキのみ」

初手のギャラドスがパッチラゴンやアイアントと対面してしまった際の引き先として採用しました。
「オボンのみ」では相手に「ダイナックル」を選択されたときそのまま突破されてしまう危険性があるため、互いの効果を相殺できる「アッキのみ」を持たせました。

「あくび」+「まもる」で有利状況の維持

相手側の手持ち残数が2体のとき、物理ポケモンとの対面で欠伸ループの流れを作ることができれば、特殊ポケモンが出てきたら「まもる」が安定行動として成立します。
「まもる」に対して居座ってきて相手のポケモンが眠り状態になったならば、それを起点にドヒドイデやナマコブシで「みがわり」を張り『TOD』を狙います。

トリトドン

特性よびみず
性格ずぶとい
持ち物きあいのタスキ
努力値HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:0 素早さ:4
実数値218-79-132-112-102-60
じこさいせい カウンター ミラーコート ねっとう

調整意図

HB:ドリュウズ、ホルード、ウインディなどとの打ち合いを意識して振り切り

解説

ギャラドス、メタモンへの切り返し

相手のギャラドスが「とびはねる/たきのぼり/りゅうのまい/ちょうはつ」のような構成であれば、ドヒドイデとナマコブシで対処できますが、「パワーウィップ」や「じしん」を持っていた場合は苦戦を強いられることになります。
また、こちらのギャラドスにをコピーしてきたメタモンも同様に対処が難しいです。
そこで、トリトドンに「きあいのタスキ」を持たせ「カウンター」を覚えさせることで、相手のギャラドス(またはメタモン)を不意の一撃で処理できるようにしました。

ロトムをギャラドスで倒すためのサポート

相手はこちらの後続のトリトドンに受けられてダイマックスターンを浪費してしまうことを警戒するため、初手のロトムにダイマックスを使用しにくいです。
そこを逆手に取り、ギャラドスとの対面でロトムにダイマックスを使用され「ダイストリーム」や「ダイソウゲン」で倒せない状況を作られる可能性を低めることが可能です。
また、トリトドンを選出せずともこちらの選出が割れない限り相手はトリトドンを警戒した立ち回りを強いられるため、相手のパーティにロトムがいてもトリトドンを必ずしも選出する必要はありません。

選出パターン

基本選出

刺さりがいいダイマックス役のどちらかで数的有利状況を作り、ドヒドイデとナマコブシの2枚で『TOD』を狙う基本選出です。
数的有利を取った段階でドヒドイデやナマコブシに引けるのなら即交代し残りポケモン数による判定勝ちを、後出しからでは受けられなさそうであればギャラドスまたはドリュウズで上から攻撃を撃って相手のHPを可能な限り減らし残りHP割合による判定勝ちを狙います。

対面選出

ギャラドスとトリトドンの2枚で相手のポケモンを対面的に処理する選出です。
相手のパーティにギャラドスが入っており、ドヒドイデ+ナマコブシでは対処が難しそうな場合にこの選出をします。
3体目にドヒドイデを置くことで、初手のギャラドスが上手く数的有利を取れた場合など状況を見て途中から『TOD』に移行することを可能にしています。

vsカビゴン入り受けループ(TOD特化)

カビゴンが入った受けパーティは、受け構築のミラーを最終ターンの「ねむる」による総合HP量の判定勝ちで対処してくる場合が多いです。
これに対して、こちらは最終ターンのカビゴンの「ねむる」に合わせてカバルドンを後出しし、天候砂の定数ダメージを与えて残りHP割合による判定勝ちを狙います。

vsヌルアント

ギャラドスの「ダイストリーム」+雨状態の「ダイストリーム」で201-161(244-252+)タイプ:ヌルを約94.53%で突破可能なので、水タイプの一貫を作ることで崩すことが可能です。
ただし、タイプ:ヌルの「ねむる」で逆に『TOD』をされてしまうことがあるため、必要以上にギャラドスに珠ダメージを蓄積させないように気を付ける必要があります。

専用ツール「Soldier Time Support」

今回、時間切れによる判定勝ちがメインの戦術となったためその時間を計るタイマーと判定結果を予測する計算が必要となりました。
しかし、前作までは残り対戦時間が画面上に表示されるためこれらを補助するツールなどは存在せず、HP割合も自力で計算する必要がありました。
そこで、このルールでの時間切れ判定において少しでも優位に立つため、タイマーと勝敗判定を予測する専用ツール「Soldier Time Support」を作成しました。
現在は一般に公開されているため、ぜひご活用ください。

対戦時間管理ツール - Soldier Time Support

終わりに

今回はシーズン2で使用した構築を紹介しました。
今までにない戦い方が新鮮で戸惑うこともありましたが、私自身が18位、さらに構築を貸したふゆのさんは7位と、両者が良い結果を残すことができ嬉しく思います。

シーズン3は制限時間が20分に延長されたため『TOD』が弱体化した印象を受けますが、それでもなおこの戦術を意識しておく必要はあると感じるので、ぜひ一度使ってみてもらえればなと思います。

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