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【ポケモン剣盾】公式大会優勝 キョダイマックスラプラス入り対面構築【構築記事】

こんばんは、akiba(@akibamonsterr)です。
1/19に行われた「世界最速ポケモン剣盾チャンピオン決定戦」という公式大会に、ふゆの(@huyuno_OLD)さんが出場し見事優勝を果たしたので、そこで使用したパーティの解説を寄稿していただきました。
今回はその寄稿内容をこの大会の概要と合わせて紹介しようと思います。

レンタルチーム

公式大会:世界最速チャンピオン決定戦

世界最速ポケモン剣盾チャンピオン決定戦とは

「世界最速ポケモン剣盾チャンピオン決定戦」とは、2019年12月6日から同月9日の間行われたインターネット大会「ガラルビギニング」の最終成績上位16人(一部繰上りあり)が招待された公式オフライン大会です。

会場の様子(ニコニコ生放送より)

会場はポケモンセンターヨコハマの一角で、司会にはゲームアナウンサーの郡正夫(@MasaoKoori)さん、 解説には人気実況者のRefu(@Refu1424)さんが、さらにゲストコメンテーターとして岡本信彦(オフィシャルブログ)さんが呼ばれるという、シングルバトルのみが行われる公式大会としては前代未聞の豪華さで行われました。

また、この大会の対戦形式はポケモン対戦では珍しい2本先取で、大会運営がエンターテイメントだけでなく対戦における強さにも目を向けてくれているとも感じられました。

優勝し喜びをあらわにするふゆのさん(ニコニコ生放送より)

今回の大会は通常のランクマッチと違って全てのキョダイマックスが解禁された特別ルール(詳しいルールはこちら)でしたが、それでもシーズン1で高い結果を残した有名プレイヤーも見かけるようなレベルの高い大会でした。

そんな中で圧倒的な強さを見せつけ優勝したふゆのさんのパーティは、前期と同様にいわゆる『対面構築』でしたが、シーズン1で使用したものから今大会のルールに適応した改善が多々見られました。
早速紹介していこうと思います。

↓ふゆのさんのシーズン1の構築はこちら↓

構築経緯

最強のキョダイマックス、ラプラス

今回使用可能なポケモンの中で、圧倒的な強さを持つと考えていたのがこのキョダイマックスラプラスでした。
キョダイマックス技「キョダイセンリツ」が攻撃すると同時に「オーロラベール」を展開するので、ただでさえダイマックスで耐久が2倍になるのに加えて、両壁でさらに耐久が2倍、実質4倍の耐久を持つラプラスが誕生します。
また、この圧倒的な耐久上昇や「オーロラベール」を破壊する技「かわらわり」が弱点であることが「じゃくてんほけん」と非常に相性が良く、理想のダイマックスポケモンと言えるでしょう。

↓「キョダイセンリツ」の詳しい効果はこちら↓

ダイマックス前提なら『対面構築』

残HPを2倍にするという仕様上、ダイマックスをするポケモンは可能な限り高いHPを確保しておきたいです。これより、サイクル戦を行うことはダイマックスと相性が悪く、交代せずに殴り合う『対面構築』こそダイマックスポケモンを最大限活かすパーティであると考えました。

ラプラスに加えて、特性「ばけのかわ」のおかげで相性を無視して殴り合う性能が高いミミッキュの2匹をメインとして対面的な殴り合いをすることにしました。

新たな「きあいのタスキ」持ち

シーズン1で使用したパーティは”ダイマックスドラパルト+ミミッキュ+襷パルシェン”を基本選出としていたため、予選では同様に”キョダイマックスラプラス+ミミッキュ+襷パルシェン”を使用していました。
しかし、ラプラスの弱点に岩タイプがあり「ダイロック」を撃たれると後続のパルシェンの「きあいのタスキ」が潰れてしまうこと、加えてパルシェンの特殊耐久が低すぎる上に「からをやぶる」で自身の耐久を下げてしまうことが折角の「オーロラベール」の耐久上昇を無駄にしていることに気付きました。

そこで、シーズン1の自分の構築に「ラムのみ」を持たせて採用していたホルードを、砂ダメージで「きあいのタスキ」が潰れないかつ「つるぎのまい」で自身の耐久を下げずに突破力を高められる襷持ちとして採用しました。
前期の構築記事のおかげで自分の使うホルードには「ラムのみ」持ちというイメージが植え付けられているので、その型バレを逆に利用した初見殺しを可能にしました

受け構築対策

『対面構築』が受け系のパーティが苦手というのは有名な話です。
そこで自分が使う『対面構築』には必ず相手の受け構築への回答となるようなポケモンを採用するようにしています。

しかし、昨今の受け構築はドラパルトやミミッキュなどの攻撃的なポケモンも採用されており、受けを崩すポケモンの選出がバレてしまうとこれらのポケモンに返り討ちにされてしまいます
そこで、受けのイメージが強いカビゴンに「とおせんぼう」と「じわれ」という採用率の低い技をあえて覚えさせることによって、選出画面の時点で相手側からは見えない急襲を可能にしました。

ナットレイ・アイアント対策

今回のパーティも初手からダイマックスを使用することを前提としているため、終盤の相手のダイマックスアイアントへの切り替えしが非常に難しくなってしまっています。
加えて、ラプラスを軸としたせいでタイプ相性的に相手のナットレイの突破も厳しくなってしまいました。

そこで、これらのポケモンを「だいもんじ」で倒せるドラパルトと、「てっぺき」+「ボディプレス」のコンボでどちらとも撃ち合えるナットレイを採用しました。

個別紹介

ラプラス

特性うるおいボディ
性格ひかえめ
持ち物じゃくてんほけん
努力値HP:12 攻撃:0 防御:4 特攻:236 特防:4 素早さ:252
実数値207-81-101-148-116-112
うたかたのアリア フリーズドライ かみなり ぜったいれいど

調整意図

C:「キョダイセンリツ」の追加効果によって行動回数が確保されており攻撃の価値が高いためほぼ特化
S:本ルール最強のポケモンでありミラーが多発すると予想されるため、性格補正無しでは最も速い準速

解説

最強のタイマン性能

このポケモンは鉢巻パッチラゴン以外のほぼ全てのポケモンに対して撃ち合いで強く、純粋な殴り合いになった場合は「キョダイセンリツ」の追加効果である「オーロラベール」の展開によって殴れる回数が増えるため、1体どころか2体以上のポケモンを倒すことも可能です。

「オーロラベール」で上がった耐久に対して大ダメージを与えるために相手は効果バツグンの技を撃つ必要がありますが、そこに対して「じゃくてんほけん」が刺さり、このポケモンだけで勝ってしまう対戦も少なくありません。
また、「オーロラベール」への対策として技「かわらわり」や特性「すりぬけ」のドラパルトがありますが、「かわらわり」に対しては「じゃくてんほけん」が発動し、ドラパルトにはそもそもタイプ相性上有利であるので、王道の対策法は通用しません。

後続の「つるぎのまい」をサポート

ダイマックスが切れた後、このポケモンをあえて倒さずに壁ターンを稼ごうとしても技「ぜったいれいど」がそれを許しません。
「ぜったいれいど」に当たることを恐れた相手は早急にラプラスを倒そうとしますが、その場合は「オーロラベール」の壁ターンが残っているので、後続のミミッキュやホルードの「つるぎのまい」を使いやすい状況を作り出すことができます。

特性「うるおいボディ」

天候が雨状態の時、ターン終了時に状態異常が回復します。
ラプラスは「ダイストリーム」によって天候を雨にすることができるので、能動的な発動が可能です。

ミミッキュ

特性ばけのかわ
性格ようき
持ち物いのちのたま
努力値HP:4 攻撃:252 防御:0 特攻:0 特防:0 素早さ:252
実数値131-142-100-x-125-162
シャドークロー ドレインパンチ かげうち つるぎのまい

調整意図

A:可能な限り高いダメージを与えたいため振り切り
S:ミミッキュミラーで先制する可能性を高めたいため最速

解説

終盤の掃除役

初手のラプラスにダイマックスを切って場を荒らした後、相手のポケモンの僅かに残った体力を削りきる『スイーパー』として使用します。

「じゃれつく」よりも「ドレインパンチ」

た、アタッカー型ミミッキュによく採用されている「じゃれつく」ですが、このパーティはミミッキュにダイマックスを切らないため「ダイフェアリー」の追加効果の恩恵を受ける場面がない上に、打ちたい相手であるバンギラスやカビゴン、タイプ:ヌルには「ドレインパンチ」の方が有効であることに気付いたため不採用としました。
「じゃれつく」と違って「ドレインパンチ」は命中率が100%であるところも優秀です。

ホルード

特性ちからもち
性格いじっぱり
持ち物きあいのタスキ
努力値HP:4 攻撃:252 防御:0 特攻:0 特防:0 素早さ:252
実数値161-118-87-x-97-130
じしん かみなりパンチ でんこうせっか つるぎのまい

調整意図

A:可能な限り高いダメージを与えたいため特化
S:「きあいのタスキ」で1回の行動は保証されており、さらに行動回数を増やしたいため振り切り

解説

砂ダメで削られない襷枠

前述した通り、ラプラスが相手の「ダイロック」を誘うため「すなあらし」状態の天候ダメージを受けない「きあいのタスキ」持ちとして採用しました。
地面+電気という広い技範囲に加えて、積み技と先制技まで備えているので『対面構築』の襷枠として十分な性能を持っていると感じました。

「つるぎのまい」+「ちからもち」による崩し性能

「ちからもち」のおかげでただでさえ高い攻撃力を持っていますが、それに加えて「つるぎのまい」まで覚えさせているのでタイマンによる殴り合いだけでなく、相手の受けポケモンへの崩しも可能です。
ホルード自体は耐久が低く「つるぎのまい」を使用する隙を見つけるのが難しいポケモンですが、ラプラスの「キョダイセンリツ」による「オーロラベール」や後述するカビゴンの「あくび」といったサポートのおかげで意外にも積む場面は多いです。

カビゴン

特性めんえき
性格わんぱく
持ち物たべのこし
努力値HP:220 攻撃:4 防御:252 特攻:0 特防:28 素早さ:4
実数値263-131-128-x-134-51
がんせきふうじ じわれ あくび とおせんぼう

調整意図

H:防御+特防とほぼ同値
B:物理相手にも受け出したいため特化

解説

構築のクッション

高い耐久と弱点の少ないノーマルという優秀なタイプ、さらにはダイマックスポケモンへの回答となり得る「あくび」持ちであるため、アタッカーのポケモンが不利対面を作ってしまった場合に後投げし場をリセットすることができます。

また、技「あくび」は相手の交代を半ば強要するため相手の選出を確認することができ、その後の展開を想定しやすくなります。

見えない崩し枠

このポケモンは「とおせんぼう」で捕まえて「じわれ」を連打することで相手の耐久ポケモンを突破することが可能です。
基本的にカビゴンは「あくび」を持った受けを担った型か「のろい」を持ったエースポケモンとして認識されるため、受けを崩すこの型は相手の想定外となることが多く構築経緯にて述べたように成功率の高い崩しを行うことができます。

ドラパルト

特性すりぬけ
性格うっかりや
持ち物こだわりスカーフ
努力値HP:12 攻撃:116 防御:76 特攻:252 特防:0 素早さ:52
実数値165-155-105-167-85-169
ドラゴンアロー シャドーボール だいもんじ とんぼがえり

調整意図

A:「ドラゴンアロー」で167-110(0-0)サザンドラを確定1発
HB:161(252)パルシェンの2段階上昇「こおりのつぶて」耐え
S:雨下の準速ガマゲロゲ(すいすい)抜き

解説

環境最速のストッパー

ドラパルトはただでさえ環境にいるポケモンの中で最も速いポケモンですが、「こだわりスカーフ」を持たせることによって「ダイジェット」や「からをやぶる」、特性「すいすい」によって素早さが上昇したポケモンよりもさらに高い素早さで先制することが可能になります。

これを利用して、相手のパルシェンなどのミミッキュやホルードでは止めることの難しいエースポケモンを倒しきる役割を持たせ、相手の積み展開への回答を確保することができました。

ナットレイ

特性てつのとげ
性格のんき
持ち物オッカのみ
努力値HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:4 素早さ:0
実数値181-114-201-x-137-22
ジャイロボール ボディプレス てっぺき やどりぎのタネ

調整意図

H:種族値が低いため振り切り
B:ナットレイ・アイアントと撃ち合いたいため特化

解説

対アイアント・ナットレイ

タイプ相性ではお互いに今一つなアイアントとナットレイに対して、「てっぺき」+「ボディプレス」のコンボを利用することで撃ち勝つことが可能です。
また、これらのポケモンの前で「てっぺき」を積んだタイミングでサザンドラを出された場合、炎技に怯えて引かなくても良いように「オッカのみ」を持たせたため、ナットレイやアイアント対面から全抜きを狙うことができます。

ただし、アイアントが「ばかぢから」を覚えていた場合対面から負けてしまうことがあるので、対ヌルアントはなるだけドラパルトの選出を優先します。

選出パターン

相手のパーティをある程度分類し、それぞれに対して事前に選出とダイマックスするポケモンを決めておくことで対戦中の慌ただしい思考を排除し、実際の対戦を机上論でのゲームメイクに極限まで近付け機械的に勝利することができます。

シーズン1構築記事より

今回も前回と同様、事前にある程度の選出パターンを決めて臨んでいたため、大会という特に緊張が勝負に影響する場でもいつも通りの対戦が行えました。

対面特化

ほぼ全てのパーティに対してこの選出を行います。
ラプラスがあまりに強力なので、このポケモンが暴れた後にミミッキュとホルードで逃げ切るだけで多くの対戦で勝利することができます。

また、ラプラスが「ぜったいれいど」、ミミッキュとホルードが「つるぎのまい」を覚えているためある程度の受け構築であればこの選出で戦うことも可能です。

準々決勝で実際にこの選出をし勝利していました (ニコニコ生放送より)

vsヌルアント

タイプ:ヌル+アイアント、いわゆるヌルアント構築に対して選出します。
初手のラプラスで撃ち合って相手のポケモンを1体倒し、その後アイアントをドラパルトで、タイプ:ヌルをホルードで倒しにいきます。

今回の大会でも、ヌルアントに対してこの選出で100%勝つことができました。

決勝戦で実際にこの選出をし勝利していました (ニコニコ生放送より)

vs受け構築

カビゴンの「とおせんぼう」+「じわれ」や「あくび」+「つるぎのまい」で相手の受けポケモンを倒すことで強制的にラプラスとの撃ち合い勝負に引きずり込むことで勝利を狙います。

何度も述べましたが、この型のカビゴンを悟られることがまず無かったため、ほとんどの対戦で想定通りの勝利を収めることができました。

終わりに

以上、剣盾初の公式大会とその優勝構築の紹介でした。
現在のランクマッチのルールではキョダイマックスラプラスを使用することはできませんが、現在ワイルドエリアにてキョダイマックスラプラスの出現率が上昇するキャンペーンが開催されているため次シリーズには解禁されるのではないかと予想されます。
その際はぜひ使ってみてください。

また、最近では2020年の竜王戦のアナウンスがあったりと、ランクマッチだけでなく公式大会の盛り上がりも期待できそうで嬉しい限りです。
ルールが発表され次第、それについても考察していこうと考えているのでよろしくお願いします。

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