
ポケモンソルジャーのせつない(@fortune_36)です。
今回は、先日ビギナー級から使用し勝率95%でマスターランク級に到達した構築を紹介します。

このパーティにも入っている「ドヒドイデ+ヌオー」はマスターボール級の上位帯で流行している並びでもあるので、ぜひ参考にしていただければと思います。
パーティ紹介
初めにも書いた通り、最近マスターボール級の上位で受けポケモンを多数組み込んだ、所謂『受けループ』と呼ばれるパーティが徐々に増え始めています。そこで、受けループの対策を考えるためにも、まずは自分で使ってみることにしました。
まずは、ランクマッチで相手に使われて強いと感じたドヒドイデを軸にし、不利な相手と対面したときは交代して別のポケモンで受けるという受けループの基本の通り組み始めました。
しかし考えていくうちに、今作使用できるポケモンの中から上位のポケモン全てに後出しを成立できるようなパーティを作ることがかなり難しいことに気付きました。
ミミッキュの「つるぎのまい」+「ダイホロウ」や、ドリュウズの「つのドリル」など、1ターン自由に動く隙を与えると簡単に受けを崩してしまうようなポケモンが環境に多かったのです。
ナマコブシやサニーゴ、ブラッキーなど使用率の低めな受けポケモンも試しましたが、結局これらのポケモンが見せた隙をまた別のポケモンでカバーしなければならないため上手くまとまりませんでした。
そこで、受け回すというコンセプト自体を諦め、ドラパルトやバンギラスにダイマックスを使い数的有利を取ることでドヒドイデなどのこちらの受けポケモンを突破する手段を無くし、相手を詰ませるという戦術にシフトしました。

結果、受けループと呼ぶには前のめりなポケモンが入りすぎている気もしますが、他のプレイヤーが考える受けループの対策方法を学ぶことができたので良かったです。
それでは個別解説に移ります。
ドヒドイデ

特性 | さいせいりょく |
---|---|
性格 | ずぶとい(B↑A↓) |
持ち物 | くろいヘドロ |
努力値 | HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:4 素早さ:0 |
実数値 | 157-61-224-73-163-55 |
技 | ねっとう どくどく トーチカ じこさいせい |
今回のパーティの軸となるポケモンです。
「どくどく」と「トーチカ」による誤魔化し性能を高める特性、「さいせいりょく」が他の受けポケモンに比べて段違いに強力でした。
環境に多く存在する物理アタッカーと幅広く打ち合うことが出来るよう、配分はHB特化としました。
今回採用していない「くろいきり」の採用価値について、このポケモンが初登場し、猛威を奮っていた7世代と比較し考察します。
当時特徴的だった対戦システムの1つに、「Zワザ」という、強力な技を1度だけ打てるというものがありました。
その1度を凌ぐことができれば相手の持つ崩し要素の1つをシャットアウトできるため、積み技+Zワザのような形のへの回答となりつつ、相手のZワザ使用後に積み技で詰められることも対策できるため、ドヒドイデの「くろいきり」は他の技に比べて優先的に採用されることが多かった技でした。
しかし、今作からはZワザが廃止され、代わりにダイマックスという特殊な技の効果が3ターン持続するというシステムが導入され、「くろいきり」で1ターン凌いだだけでは簡単に相手を詰ませることが出来なくなってしまいました。
そのため、第8世代のドヒドイデに「くろいきり」を持たせても従来の性能を十分に発揮させることが難しいと判断し、不採用としました。
今回採用した技の4つに関しては、後程解説します。
持ち物:くろいヘドロ
名前 | 効果 |
---|---|
くろいヘドロ | 毒タイプのポケモンに持たせると、最大HPの1/16を毎ターン回復する それ以外のタイプだと、最大HPの1/8のダメージを毎ターン受ける |
一般的なドヒドイデの持ち物です。
「どくどく」のダメージを「トーチカ」で稼ぐついでに自身のHPを回復してくれるので重宝します。
色々な持ち物を試しては見ましたが、「くろいヘドロ」以上に機能する持ち物はありませんでした。
技構成
ねっとう
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
みず | 80 | 100 | 15 | 130 | 30%で相手を火傷させる |
補助技で固めることが多いドヒドイデですが、「ちょうはつ」で止まらないように攻撃技は1つ採用しておきたいところです。
「ねっとう」はほとんどのポケモンにダメージが通る水技の中でも、追加効果が優秀なのでこれ1択と言っても間違いではないでしょう。「ちょうはつ」を持っていることが多いアーマーガアに対しても、火傷を入れることでPPを枯らす消耗戦に持ち込むことが出来ます。
どくどく
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
どく | 90% | 10 | 相手を猛毒状態にする 毒タイプのポケモンが使うと必中 |
相手を詰ませる性能を各段にアップさせる技です。「どくどく」が通る相手には積極的に打っていき、「トーチカ」や交代を駆使して相手を削っていきます。
1ターン目は1/16から始まり、その後、nターン毎にn/16と増えていきます。
ダメージは小数点以下切り捨てされ、交代するごとにnはリセットされます。
交代せずに6ターン連続で居座り続けると受けるダメージが合計で21/16となるので、基本的には6ターン居座り続けると瀕死になってしまいます。
トーチカ
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
どく | - | 10 | 相手の攻撃を防ぎ、接触してきた相手を毒状態にする |
「どくどく」のダメージや、相手のダイマックスのターンを稼ぐのに便利な技です。様子見にも使え追加効果も持っているので非常に優秀な専用技です。
じこさいせい
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
ノーマル | - | 10 | 自分の最大HPの1/2回復する |
ドヒドイデには欠かすことの出来ない回復技です。相手が猛毒状態のとき安定択になりやすいのも特徴的です。
クレベース

特性 | マイペース |
---|---|
性格 | わんぱく(B↑C↓) |
持ち物 | たつじんのおび |
努力値 | HP:244 攻撃:4 防御:252 特攻:0 特防:4 素早さ:4 |
実数値 | 201-138-259-x-67-49 |
技 | つららばり ボディプレス てっぺき じこさいせい |
物理耐久が非常に高い受けポケモンです。
一方で、特殊耐久がかなり脆いため、ドラパルトやギャラドスの「だいもんじ」には特に注意しておきたいです。
持ち物:たつじんのおび
名前 | 効果 |
---|---|
たつじんのおび | 効果抜群の技を使ったとき、与えるダメージが約1.2倍になる |
「ボディプレス」のダメージが
217-81(252-4)ドリュウズに対して230~274(105.9%~126.2%)
防御2段階上昇時、181-201(252-252+)ナットレイに対して187~221(103.3%~122%)
防御2段階上昇時、202-178(252-252+)ブラッキーに対して211~250(104.4%~123.7%)
上記のように「ボディプレス」で仮想敵の確定数が大きくズレるため、「たつじんのおび」を持たせました。
技構成
つららばり
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
こおり | 25 | 100 | 30 | 130 | 2~5回連続で攻撃する |
今作から新たに習得した技です。
非接触技でPPが多い点を評価して採用しましたが氷技を打ちたい場面が特になかったので、代わりに役割対象のミミッキュへの大きな打点となる「アイアンヘッド」や「ヘビーボンバー」、「ジャイロボール」のいずれかを採用した方が良いと感じました。
ボディプレス
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
かくとう | 80 | 100 | 10 | 90 | 自分の防御ステータスでダメージを計算する |
タイプ不一致ですが、防御実数値が259のクレベースにとって、メインウエポンであるといっても過言ではない強力な技です。
前述した通り「たつじんのおび」と組み合わせることで今まで勝つことが出来なかったポケモンにも勝てるようになり、面白い性能を持っている技でした。
てっぺき
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
はがね | - | 15 | 自分の防御のランク補正を2段階上げる |
相手の特殊アタッカーを処理した後に相手を詰ませるために採用しました。
「ボディプレス」を考えると実質攻撃も2段階上昇なので非常に相性がいい技です。
じこさいせい
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
ノーマル | - | 10 | 自分の最大HPの1/2回復する |
ドヒドイデと同じく、受けポケモンとして欠かせない技です。
ヌオー

特性 | ちょすい |
---|---|
性格 | ずぶとい(B↑A↓) |
持ち物 | たべのこし |
努力値 | HP:244 攻撃:0 防御:252 特攻:4 特防:4 素早さ:4 |
実数値 | 201-81-150-86-86-56 |
技 | ねっとう どくどく まもる じこさいせい |
ヌオーといえば夢特性の「てんねん」で採用されることが多いですが、その効果は”相手の能力変化を無視する”というものであり、「ダイホロウ」や「ダイアーク」で受ける自身の能力ダウンを無視してくれるわけではありません。
パルシェンなど能力を上げてくるだけの積みポケモンへの性能は従来通り非常に高いですが、前作まで安定していた「つるぎのまい」ミミッキュ受けとしての機能が失われつつあります。
また、今作はラッキーやポリゴン2など強力な特殊受けが存在しないことが特徴です。そのため受けを成立させるには、タイプ相性を利用したり、殴られる前に相手を倒したりする必要があります。
そこで、ドヒドイデで対処が難しい電気タイプの筆頭ともいえる水ロトム、炎ロトムにある程度強く出ることができる「ちょすい」ヌオーの採用に至りました。
ウインディやアイアントなどを受ける役割も持って欲しかったため、配分は物理耐久に特化しました。
持ち物:たべのこし
名前 | 効果 |
---|---|
たべのこし | 最大HPの1/16を毎ターン回復する |
お世辞にも数値が高いとは言えないポケモンなので、「まもる」と合わせて最大限受けられる範囲を広げるために「たべのこし」を持たせました。
副産物としてロトムに撃たれる「おにび」の定数ダメージを相殺できることも優秀でした。
技構成
ねっとう
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
みず | 80 | 100 | 15 | 130 | 30%で相手を火傷させる |
ドヒドイデと同じく、ほとんど無効されることがなく、追加効果が強力な技として採用しました。
どくどく
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
どく | 90% | 10 | 相手を猛毒状態にする 毒タイプのポケモンが使うと必中 |
ロトムを倒すことが出来る中で、最も汎用性がある技です。
「どくどく」を採用しないのであればトリトドンの劣化になってしまうので、ヌオーの採用理由とも言い換えられます。
まもる
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
ノーマル | - | 10 | 相手の攻撃を防ぐ |
ドヒドイデと同じく、「たべのこし」、「どくどく」と相性がいい技として採用しました。
じこさいせい
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
ノーマル | - | 10 | 自分の最大HPの1/2回復する |
ドヒドイデ、クレベースと同じく、受けをこなすために必須の回復技です。
ニンフィア

特性 | フェアリースキン |
---|---|
性格 | おくびょう(S↑A↓) |
持ち物 | こだわりスカーフ |
努力値 | HP:0 攻撃:0 防御:0 特攻:252 特防:4 素早さ:252 |
実数値 | 170-63-85-162-151-123 |
技 | ハイパーボイス サイコショック マジカルフレイム あくび |
ここまで受け気質のポケモンのみを採用している関係上、どうしてもダメージを稼ぐ方法が補助技頼りになってしまいます。そのためサザンドラや水ロトムの「みがわり」に弱く、そこから「わるだくみ」で全抜きされかねません。これらのポケモンの対策として、音技の「ハイパーボイス」を高火力で打つことができるニンフィアを採用しました。
また、弱点技を撃つだけで受けを崩壊させられることで有名なアイアントを上から倒すために性格は臆病で採用しました。
持ち物:こだわりスカーフ
名前 | 効果 |
---|---|
こだわりスカーフ | 同じ技しか出せなくなるが、素早さが1.5倍になる |
ニンフィアは、サザンドラの対策として受け構築に採用されやすいですが、持ち物に関しては様々な候補があります。
サザンドラの「わるだくみ」+「ダイスチル(ラスターカノン)」を耐える「とつげきチョッキ」や鋼の弱点半減きのみの「リリバのみ」、汎用的な「オボンのみ」が有名ですが、どれも交代際に攻撃を当て続けられて、削れたところを上から「ダイスチル」で倒されてしまうことが簡単に想像できました。
この問題を解決するには相手を上から殴り続ける必要があるため、「こだわりスカーフ」での採用が決まりました。
耐久には一切努力値を振っていないので、ドヒドイデやヌオーの「どくどく」をチラつかせながら、交代際に「ダイスチル」を打ちにくい状況を作ることが重要です。
技構成
ハイパーボイス
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
ノーマル | 90 | 100 | 10 | 130 | 通常攻撃 |
特性「フェアリースキン」の効果により、威力108のフェアリー技に変化します。
「ダイアタック」も同様に「ダイフェアリー」に変化しますが、特性による威力の補正はかからず、威力は130となります。
基本的に「ハイパーボイス」以外を選択することがないので、残りの技はダイマックスしたときの範囲と効果を重視して選択しました。
サイコショック
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
エスパー | 80 | 100 | 100 | 130 | 相手の防御でダメージ計算する |
「ダイサイコ」でドヒドイデを突破できる点を評価して採用しました。
ダイマックスが切れても場にサイコフィールドが残るため、最低限の打点は確保することが出来ます。
マジカルフレイム
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
ほのお | 75 | 100 | 10 | 130 | 100%で相手の特攻を1段階下げる |
鋼タイプへの打点として採用しました。
追加効果の関係上、アーマーガアの「ミラーアーマー」に弱いですが、ダイマックス技「ダイバーン」にすることで押し切ることができます。
あくび
タイプ | 命中率 | PP | 効果 |
---|---|---|---|
ノーマル | - | 10 | 相手をねむけ状態にし、次のターン終了時に相手を眠り状態にする |
ダイマックス中は「こだわりスカーフ」の効果がなくなってしまうため、素早さ実数値が等倍の123になります。
ターン調整に「ダイウォール」を使いたい場面が多かったため、補助技を採用したかったのですが、数ある選択肢の中から元も汎用性が高そうな「あくび」を選択しました。
他にも候補がいくつかあったので、リストアップしておきます。
名前 | 技の特性など |
---|---|
バトンタッチ | 「とんぼがえり」のような使い方ができる |
めいそう | 拘りのデメリットをダイマックスで解除できる ダイマックス終了後、「めいそう」で拘った状態に戻ってしまう |
ひかりのかべ | サザンドラを交代させる場面で打つことで、サイクルの負担を軽減できる |
こらえる | ダイマックスターンを稼ぐことができる |
ねがいごと | 「ひかりのかべ」と同じように使い、裏の負担を軽減できる |
ねごと | バタフリー対策 |
ドラパルト

特性 | すりぬけ |
---|---|
性格 | むじゃき(S↑D↓) |
持ち物 | いのちのたま |
努力値 | HP:0 攻撃:252 防御:0 特攻:252 特防:0 素早さ:4 |
実数値 | 163-172-95-152-85-179 |
技 | ゴーストダイブ ドラゴンアロー だいもんじ 10まんボルト |
ここまでで、「みがわり」持ちの対策をニンフィアに一任するのはかなり危険だと思ったので、同様の効果を持つ「すりぬけ」ドラパルトを採用しました。
素早さが高く相手を受ける前に殴り倒しやすいポケモンなので数的有利を取りやすく、ドヒドイデやクレベースで相手を詰ませる状況を作りやすいです。
配分はかなり特徴的な”無邪気AC振り"となっています。
ここまで特攻を伸ばすことで、205-106(252-4)アーマーガアを「ダイバーン(だいもんじ)」で13/16で倒すことが出来ます。
素早さは最速110族抜き(ゲンガーなど)に抑えてありますが、攻撃を削ってルチャブル・エースバーン・インテレオン抜きまで伸ばすのも良いかと思います。
持ち物:いのちのたま
名前 | 効果 |
---|---|
いのちのたま | 与えるダメージが約1.3倍になるが、攻撃技を使用するたび自分の最大HPの1/10のダメージを受ける |
元々は「じゃくてんほけん」を持たせていましたが、この持ち物を持たせると受けられてダイマックスを解除せざるを得ないという状況を作られやすくなります。こうなってしまうと以降の立ち回りがかなり窮屈になってしまうので、ある程度柔軟にドラパルトを動かすことができる「いのちのたま」に変更しました。
技構成
ゴーストダイブ
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
ゴースト | 90 | 100 | 10 | 130 | 1ターン目で姿を消し、2ターン目に攻撃する 相手のまもる状態を無視する |
当初は「シャドーボール」で考えていましたが、「ダイホロウ」の追加効果の恩恵を受けにくく、使いづらいと感じたため「ゴーストダイブ」に変更しました。
ドラゴンアロー
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
ドラゴン | 50 | 100 | 10 | 130 | 2回攻撃 |
サザンドラへの安定打点として採用しました。「ゴーストダイブ」や「りゅうせいぐん」、「げきりん」と違って目立ったデメリットがないため、安定して扱いやすい技です。
だいもんじ

タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
ほのお | 110 | 85 | 5 | 140 | 10%で相手を火傷状態にする |
アーマーガアやナットレイなど、鋼タイプへの最高打点として採用しました。
「かえんほうしゃ」では205-106(252-4)アーマーガアを「ダイバーン」で倒すことが出来ないため、「だいもんじ」での採用です。
ダイバーン(かえんほうしゃ)が205-106(252-4)アーマーガアに対して198~234(96.5%~114.1%)
ダイバーン(だいもんじ)205-106(252-4)アーマーガアに対して185~218(90.2%~106.3%)
10まんボルト
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
でんき | 90 | 100 | 15 | 130 | 10%で相手を麻痺状態にする |
ドラパルト受けとして後出しされるドヒドイデやバルジーナなどを返り討ちに出来ます。
「ダイサンダー」でエレキフィールドを展開することで、バタフリーの「ねむりごな」や、カビゴンやブラッキーなどの「あくび」を無効化することができます。
バンギラス

特性 | すなおこし |
---|---|
性格 | のんき(B↑S↓) |
持ち物 | じゃくてんほけん |
努力値 | HP:252 攻撃:4 防御:196 特攻:52 特防:4 素早さ:0 |
実数値 | 207-155-170-122-121-72 |
技 | あくのはどう いわなだれ だいもんじ 10まんボルト |
ここまでで対応できないポケモンとして、ドヒドイデとヌオーで対応できない特殊アタッカー、例えばトゲキッスやブリムオンなどが挙げられます。ニンフィアの「ダイサイコ」なども考えると、残り1枠で全てを解決するのはほぼ不可能でした。
そのため、最後の1体に求められるのは様々なポケモンと打ち合うことが出来る性能です。
ぱっと思いつく限りでは、「きあいのタスキ」持ちやミミッキュなど打ち合いに強いポケモン、バンギラスやトゲキッスなどの高耐久+「じゃくてんほけん」持ちなどでした。
前者はサイクルを回すことが多い今回のパーティとはあまり相性が良くないので不採用としました。
また、努力値配分は
・2段階上昇時、195-96(252-4)ドラパルトに対してダイアーク(あくのはどう)が372~440(190.7%~225.6%) ※砂ダメージ1回込みで15/16で倒せる
・156(252+)ミミッキュの「いのちのたま」持ち「ダイフェアリー(じゃれつく)」が351~413(169.5%~199.5%)
の2点を意識し調整しました。
持ち物:じゃくてんほけん
名前 | 効果 |
---|---|
じゃくてんほけん | 弱点を突かれたとき、攻撃と特攻が2段階ずつ上昇する |
すでにダイマックスと相性が良いことでお馴染みの「じゃくてんほけん」です。
弱点が多く、全体的に種族値が高いバンギラスに打って付けの持ち物と言えるでしょう。
技構成
あくのはどう
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
あく | 80 | 100 | 15 | 130 | 20%で相手を怯ませる |
「ダイアーク」の相手の特防を下げるという追加効果と相性がいい、悪タイプの特殊技として採用しました。
サニーゴの「おにび」や「ちからをすいとる」、ドラパルトの「ダイドラグーン」を無視して倒しに行くことができるため扱いやすいです。
いわなだれ
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
いわ | 75 | 90 | 10 | 130 | 30%で相手を怯ませる |
主にトゲキッスや相手のバンギラスに打つために採用しました。
「ストーンエッジ」「いわなだれ」「ロックブラスト」の3つの岩技は、「ダイロック」の威力が全て同じです。
「ストーンエッジ」は素の状態でなら最も威力が高い技ですが、命中率が低く負けに繋がりかねない、「ロックブラスト」はバタフリー対策としては優秀ですが、威力が不安定なので不採用となりました。
だいもんじ
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
ほのお | 110 | 85 | 5 | 140 | 10%で相手を火傷状態にする |
ドラパルトと同じく、鋼タイプへの打点として採用しました。
「ダイバーン」で天候を晴れにしてしまうと、砂嵐で上がっていた特防が下がってしまうため注意が必要です。
10まんボルト
タイプ | 威力 | 命中率 | PP | ダイマックス技の威力 | 追加効果 |
---|---|---|---|---|---|
でんき | 90 | 100 | 15 | 130 | 10%で相手を麻痺状態にする |
157-163(252-4)ドヒドイデの後出しに対して、「ダイアーク」→「ダイサンダー」で倒すことが出来ます。
岩技と炎技の範囲とかなり被っているので、「ダイウォール」を打てるように補助技を採用してもいいかもしれません。
選出と立ち回り
バンギラス/ドラパルト/ドヒドイデ
最も選出することが多かった、本構築の基本の3体です。
初手に置くのはバンギラスorドラパルトで、有利状況を作れそうであれば積極的にダイマックスしていきます。
数的有利を取った後はドヒドイデで詰めていったり、削れた残りのポケモンをドラパルトで一層したり、様々なルートで勝ち筋を追うことができます。
ドヒドイデ/クレベース/ヌオー
相手のパーティの特殊アタッカーをドヒドイデかヌオーのどちらかで対処できる場合のみ選出します。
「どくどく」でうまく相手を削りながら、ドヒドイデ、クレベース、ヌオーのいずれかで相手を詰ませることが出来れば勝ちです。
ニンフィア(ドラパルト)@2
相手にサザンドラがいる場合は積極的にニンフィアを選出します。
相手のパーティにアーマーガアやギルガルドなど、鋼タイプが複数体いる場合はドラパルトを優先することが多いです。もちろん、2体を同時に選出するパターンも存在します。
ドヒドイデが作る隙をうまくニンフィアとドラパルトで補いながら、サイクル勝ちを狙います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
このパーティは発売当初に公開したマスターランク1位達成構築のようにスペックの高いポケモンで固めたものではないため、誰にでも簡単に使えるようなものではないと思います。
ですが、今回紹介したパーティのメンツはどれも今後の対戦環境でも活躍できる可能性を秘めた個性的なポケモンばかりなので、使ってみると新しい発見があるかもしれません。
これからも使用パーティなどを掲載していきますので、最新情報をチェックできる公式Twitterアカウント(@Pokesol_info)のフォローをよろしくお願いします。