
12月14日から29日にかけて、『ランクマッチ シングルバトル』の『マスターボール級』にて1000試合行い、そこで相手が使用していたポケモンを集計しました。また、今回のデータと以前掲載した「2019年12月前半の集計結果」と比較し、環境がどのように推移しているかを考察します。
さらに、以上を踏まえた上で使用率TOP30をその強さでランク付けした『キャラランク』を掲載しています。
↓2019年12月前半の集計結果はコチラ↓
目次
使用率集計
『ランクマッチ シングルバトル』の『マスターボール級』にて1000戦行い、対戦相手の使用ポケモンを集計しました。

順位 | ポケモン名 | 採用数 | 採用率 | 変動 |
---|---|---|---|---|
1位 | ドリュウズ | 443 | 44.30% | ↑ |
2位 | ドラパルト | 438 | 43.80% | ↑ |
3位 | ミミッキュ | 434 | 43.40% | ↓ |
4位 | アーマーガア | 357 | 35.70% | - |
5位 | トゲキッス | 270 | 27.00% | ↑ |
6位 | サザンドラ | 256 | 25.60% | - |
7位 | バンギラス | 242 | 24.20% | ↓ |
8位 | ギャラドス | 208 | 20.80% | ↑ |
9位 | ロトム(ウォッシュ) | 193 | 19.30% | ↓ |
10位 | ロトム(ヒート) | 160 | 16.00% | ↓ |
11位 | ヒヒダルマ(ガラル) | 139 | 13.90% | ↑ |
12位 | オーロンゲ | 124 | 12.40% | ↓ |
13位 | ニンフィア | 112 | 11.20% | ↓ |
14位 | ドヒドイデ | 110 | 11.00% | ↑ |
15位 | エースバーン | 109 | 10.90% | ↑↑ |
16位 | カバルドン | 104 | 10.40% | ↑↑ |
17位 | パッチラゴン | 81 | 8.10% | ↑↑ |
18位 | ギルガルド | 79 | 7.90% | ↑↑ |
19位 | リザードン | 78 | 7.80% | ↓↓ |
19位 | パルシェン | 78 | 7.80% | ↓ |
21位 | ヌオー | 75 | 7.50% | ↑ |
22位 | カビゴン | 74 | 7.40% | ↑ |
22位 | ナットレイ | 74 | 7.40% | ↓↓ |
24位 | ロトム(カット) | 71 | 7.10% | ↑↑ |
25位 | トリトドン | 66 | 6.60% | ↑↑ |
26位 | ラプラス | 60 | 6.00% | ↑↑ |
27位 | ウオノラゴン | 59 | 5.90% | ↑ |
28位 | アイアント | 57 | 5.70% | ↓↓ |
28位 | ジュラルドン | 57 | 5.70% | ↓↓ |
30位 | サニーゴ(ガラル) | 56 | 5.60% | ↓↓ |
31位 | エルフーン | 54 | 5.40% |
32位 | ブラッキー | 50 | 5.00% |
33位 | ドサイドン | 48 | 4.80% |
33位 | オノノクス | 48 | 4.80% |
33位 | インテレオン | 48 | 4.80% |
36位 | ウインディ | 46 | 4.60% |
36位 | ローブシン | 46 | 4.60% |
38位 | ブリムオン | 41 | 4.10% |
39位 | キリキザン | 33 | 3.30% |
40位 | メタモン | 30 | 3.00% |
41位 | ミロカロス | 27 | 2.70% |
41位 | シャンデラ | 27 | 2.70% |
43位 | ルカリオ | 26 | 2.60% |
43位 | ゴリランダー | 26 | 2.60% |
45位 | ガマゲロゲ | 25 | 2.50% |
45位 | ホルード | 25 | 2.50% |
45位 | マホイップ | 25 | 2.50% |
48位 | グレイシア | 21 | 2.10% |
49位 | ランターン | 19 | 1.90% |
50位 | ゲンガー | 16 | 1.60% |
50位 | サーナイト | 16 | 1.60% |
50位 | オニゴーリ | 16 | 1.60% |
50位 | ルチャブル | 16 | 1.60% |
50位 | タイプ:ヌル | 16 | 1.60% |
50位 | サダイジャ | 16 | 1.60% |
56位 | エレザード | 15 | 1.50% |
56位 | タチフサグマ | 15 | 1.50% |
58位 | バタフリー | 14 | 1.40% |
58位 | マンムー | 14 | 1.40% |
58位 | ゴチルゼル | 14 | 1.40% |
58位 | ネギガナイト | 14 | 1.40% |
62位 | ウォーグル | 13 | 1.30% |
62位 | バイウールー | 13 | 1.30% |
62位 | セキタンザン | 13 | 1.30% |
65位 | ロトム(スピン) | 12 | 1.20% |
65位 | ギガイアス | 12 | 1.20% |
65位 | クワガノン | 12 | 1.20% |
65位 | ナマコブシ | 12 | 1.20% |
65位 | ヨクバリス | 12 | 1.20% |
70位 | ピクシー | 11 | 1.10% |
70位 | ブルンゲル | 11 | 1.10% |
70位 | ヌメルゴン | 11 | 1.10% |
70位 | ジャラランガ | 11 | 1.10% |
74位 | シザリガー | 10 | 1.00% |
74位 | バンバドロ | 10 | 1.00% |
76位 | シャワーズ | 9 | 0.90% |
76位 | マルヤクデ | 9 | 0.90% |
76位 | ポットデス | 9 | 0.90% |
79位 | マタドガス(ガラル) | 8 | 0.80% |
79位 | エーフィ | 8 | 0.80% |
79位 | デンチュラ | 8 | 0.80% |
79位 | エンニュート | 8 | 0.80% |
79位 | シルヴァディ | 8 | 0.80% |
84位 | サンダース | 7 | 0.70% |
84位 | モスノウ | 7 | 0.70% |
86位 | サイドン | 6 | 0.60% |
86位 | ハガネール | 6 | 0.60% |
86位 | ペリッパー | 6 | 0.60% |
86位 | フライゴン | 6 | 0.60% |
86位 | ズルズキン | 6 | 0.60% |
86位 | ゴロンダ | 6 | 0.60% |
86位 | トゲデマル | 6 | 0.60% |
86位 | カマスジョー | 6 | 0.60% |
86位 | ストリンダー | 6 | 0.60% |
86位 | ストリンダー(ローなすがた) | 6 | 0.60% |
86位 | モルペコ | 6 | 0.60% |
97位 | キレイハナ | 5 | 0.50% |
97位 | ロズレイド | 5 | 0.50% |
97位 | ドータクン | 5 | 0.50% |
97位 | ドラピオン | 5 | 0.50% |
97位 | エルレイド | 5 | 0.50% |
97位 | クレベース | 5 | 0.50% |
97位 | オニシズクモ | 5 | 0.50% |
104位 | キュウコン | 4 | 0.40% |
104位 | ツボツボ | 4 | 0.40% |
104位 | コータス | 4 | 0.40% |
104位 | シンボラー | 4 | 0.40% |
104位 | バルジーナ | 4 | 0.40% |
104位 | アマージョ | 4 | 0.40% |
104位 | カジリガメ | 4 | 0.40% |
104位 | コオリッポ | 4 | 0.40% |
112位 | ライチュウ | 3 | 0.30% |
112位 | ラフレシア | 3 | 0.30% |
112位 | ダグトリオ | 3 | 0.30% |
112位 | サマヨール | 3 | 0.30% |
112位 | フワライド | 3 | 0.30% |
112位 | ランクルス | 3 | 0.30% |
112位 | バイバニラ | 3 | 0.30% |
112位 | ギギギアル | 3 | 0.30% |
112位 | ニダンギル | 3 | 0.30% |
112位 | オンバーン | 3 | 0.30% |
112位 | バチンウニ | 3 | 0.30% |
112位 | イエッサン(オス) | 3 | 0.30% |
112位 | ダイオウドウ | 3 | 0.30% |
125位 | カイリキー | 2 | 0.20% |
125位 | ギャロップ(ガラル) | 2 | 0.20% |
125位 | サワムラー | 2 | 0.20% |
125位 | オクタン | 2 | 0.20% |
125位 | ルンパッパ | 2 | 0.20% |
125位 | ダーテング | 2 | 0.20% |
125位 | ライボルト | 2 | 0.20% |
125位 | ロトム | 2 | 0.20% |
125位 | デスカーン | 2 | 0.20% |
125位 | チラチーノ | 2 | 0.20% |
125位 | アギルダー | 2 | 0.20% |
125位 | モノズ | 2 | 0.20% |
125位 | カラマネロ | 2 | 0.20% |
125位 | ガメノデス | 2 | 0.20% |
125位 | キテルグマ | 2 | 0.20% |
125位 | グソクムシャ | 2 | 0.20% |
125位 | ワタシラガ | 2 | 0.20% |
125位 | アップリュー | 2 | 0.20% |
125位 | タルップル | 2 | 0.20% |
125位 | ウッウ | 2 | 0.20% |
125位 | バリコオル | 2 | 0.20% |
125位 | パッチルドン | 2 | 0.20% |
147位 | ピカチュウ | 1 | 0.10% |
147位 | クサイハナ | 1 | 0.10% |
147位 | キングラー | 1 | 0.10% |
147位 | ブースター | 1 | 0.10% |
147位 | ネイティオ | 1 | 0.10% |
147位 | マンタイン | 1 | 0.10% |
147位 | マッスグマ(ガラル) | 1 | 0.10% |
147位 | クチート | 1 | 0.10% |
147位 | ネンドール | 1 | 0.10% |
147位 | ドクロッグ | 1 | 0.10% |
147位 | ユキノオー | 1 | 0.10% |
147位 | マニューラ | 1 | 0.10% |
147位 | リーフィア | 1 | 0.10% |
147位 | ヨノワール | 1 | 0.10% |
147位 | ムシャーナ | 1 | 0.10% |
147位 | ココロモリ | 1 | 0.10% |
147位 | イワパレス | 1 | 0.10% |
147位 | ダストダス | 1 | 0.10% |
147位 | シュバルゴ | 1 | 0.10% |
147位 | ランプラー | 1 | 0.10% |
147位 | マッギョ(ガラル) | 1 | 0.10% |
147位 | オーロット | 1 | 0.10% |
147位 | パンプジン | 1 | 0.10% |
147位 | ジジーロン | 1 | 0.10% |
147位 | イオルブ | 1 | 0.10% |
147位 | サニゴーン | 1 | 0.10% |
147位 | デスバーン | 1 | 0.10% |
147位 | イエッサン(メス) | 1 | 0.10% |
147位 | ウオチルドン | 1 | 0.10% |
主な変動
ドリュウズ(2→1)

これまでも高い採用率を誇っていましたが、ついにミミッキュを抜き堂々の1位となりました。元採用率1位のミミッキュに強いだけでなく、強力なダイマックスであるバンギラスやトゲキッスにも「ダイロック」+「すなかき」や「ダイスチル」の防御上昇を駆使して勝てるため、現環境の中心ポケモンと言っても過言ではなさそうです。
また、「アイアンヘッド」や「つのドリル」など確率で負け試合を覆す能力も持っているため、ただただハイスペックであると言えます。
エースバーン(20→15)

ミミッキュというトップメタに対して対面から勝てるだけでなく、パーティで重くなりがちなアイアントに強い点が評価されてか一気に順位を上げました。現在は「みがわり」+「チイラのみ」の型がほとんどですが、夢特性が解禁されれば様々な型が現れると予想されるので、まだまだ伸びしろのあるポケモンです。
カバルドン(25→16)

「ミストメイカー」などの特性が環境から消え去った今作では「あくび」への対処が非常に難しく、1体で「あくび」+「ステルスロック」のコンボができかつ身代わりに対して「ほえるorふきとばし」で切り返せるカバルドンは唯一無二であると言えます。
ただし、最近では「ラムのみ」持ちをかなり多く見かけるため、安易な行動を取ると取り返しのつかない状況になってしまいます。
トリトドン(32→25)

タイプ相性上ロトム(炎)とロトム(水)に強く、強力な「ダイジェット」持ちポケモンであるトゲキッスとの相性が良いためトゲキッスの全抜きをサポートするポケモンとして使われることが多いです。
弱点の少なさに加え「あくび」で同一ポケモンの連続した攻撃を許さないため突破が難しい点が強力ですが、絶妙な数値の足りなさとカバルドン同様不意の「ラムのみ」で崩されがちです。
ナットレイ(15→22)

強力な追加効果を持つ「ダイスチル」をタイプ一致で使え、かつダイマックスターンを稼げる「まもる」を自然に採用できるナットレイが採用率を大きく落としました。これまではドヒドイデと組んで電気受けを担っていましたが、そもそも受け構築が減っていることやその役割をヌオーに奪われたこと、また最近流行りの「ちょうはつ」アーマーガアに起点にされてしまうことが原因であると考えられます。
アイアント(19→28)

マイナーポケモンから大出世したアイアントですが、わずか半月で大きく採用率を落としました。前述した通りエースバーンが増えたことや特殊ドラパルトの増加、先にダイジェットを使われていると1度も動くことなく上から倒されてしまうなどの弱点を使用者が痛感し手放していった結果なのではと考えられます。
キャラランク
採用率TOP30位以内のポケモンをその強さでランク付けした「キャラランク」 です。
ランクマッチ1位経験者複数含む、全員がマスターボール級の対戦ガチ勢たちによる評価なのでぜひ参考にしてみてください。
↓前回のキャラランクはこちら↓

Sランク

ミミッキュ
採用率1位の座から落ちたとは言え、前回のキャラランクから変わらずのSランクです。
自身より遅いポケモンばかりで「ダイホロウ」の防御ダウンを押し付けた崩しが強力なのは変わらずですが、発売から十分な時間が経ちダイマックスの強力さが浸透したため、特性「ばけのかわ」でダイマックスターンを確実に稼げる点がこれまで以上に評価されるようになりました。
以前までは「いのちのたま」持ちの"じゃれつく・シャドークロー・かげうち・つるぎのまい"型ばかりでしたが、最近では「のろい」型やゴースト技をターンの稼げる「ゴーストダイブ」に変えた型などが登場し、今まで以上に対処しにくいポケモンになりました。
アーマーガア
前作までの物理受けポケモンの代表であるエアームドと同タイプであるためその考えに引っ張られ受けポケモンとして見られることが多かったのですが、最近になって「ダイジェット」を使うことで攻め側に転じられることに多くのプレイヤーが気付き、それを見据えた持ち物や努力値配分が使われるようになりました。
特に、素早さに振った「ラムのみ」持ち型で普段は「はねやすめ」で受けに回るものの、タイミングを見計らってダイマックスし「ダイジェット」で一転攻勢するといった使われ方が増えています。
Aランク

トゲキッス
以前のランクから1つ落ちAランクとなりました。広い技範囲のおかげで多くのポケモンに対して殴り合いで勝てるものの、同ランクかつ圧倒的採用率を誇るバンギラスとドリュウズに対して弱く、またそれらはこちらの交代を許してくれるような優しいポケモンではないため、ポテンシャルは高いですが少し使い辛い環境といった印象を受けます。
一方、これまでは「じゃくてんほけん」と「ラムのみ」の2つが主流でしたが「ピントレンズ」持ちの強運型が出現し、型の多様性が生まれるといった追い風もありました。さらに新たな型が生まれる余地のある豊富な習得技のおかげでまだまだ最強の1体に戻り得るポケモンです。
↓ピントレンズ持ち強運型トゲキッスの育成論はこちら↓
Bランク

ギャラドス
環境初期に流行ったものの受けへの対抗策を持たないためすぐに評価の落ちたギャラドスですが、最近になって技「ちょうはつ」と持ち物「ラムのみ」を持つことで受けポケモンに対して「りゅうのまい」を積み返り討ちにできることが知られ再評価されています。同時に、この2つの技を使用するためにサブウェポンを捨てているためロトム(水)に止められてしまうという弱点も生まれました。
ヒヒダルマ
「こだわりハチマキ」を持つことでほとんどのポケモンの受けを不可能にし、上から倒そうとしようものなら「こだわりスカーフ」でさらに上を取られ倒されてしまうという、持ち物じゃんけんを押し付けられます。また、パーティにいるだけで相手の選出を制限できるためそれを利用できるかどうか、プレイヤーの腕次第でかなり強さの変化するポケモンです。
サザンドラ
前回のランキングではミミッキュより速い点と受けを崩せる点が評価されSランクに君臨していましたが、受けポケモンが減ると同時に受けパーティには露骨な対策をされ、さらには一般ポケモンに対してダイマックスを切らないと対面から勝てることが少ないことが露見し大きく評価を落としました。
と言ってもその高い数値と一貫性の高い悪技は唯一無二のモノで、スカーフ型による奇襲やダイマックスした時の崩しは強力なので、まだまだ一線級のポケモンであり続けるだろうと予想されます。
Cランク

パッチラゴン
特性「はりきり」がダイマックス技に対して威力上昇補正だけ乗せ命中率は下げないという仕様と技「ダイジェット」によって上から高火力を押し付ける動きが強力です。採用率の高いポケモンの多くが電気タイプに耐性がないので通るときは簡単に勝利をもたらしてくれますが、採用率最上位のドラパルト・ミミッキュ・ドリュウズに壊滅的に弱く安定性が低いことが目立ちます。
Dランク

ラプラス
ドヒドイデ+ヌオーという受け構築のテンプレに対し「みがわり」と「フリーズドライ」を駆使することで一方的に勝つことができます。また、裏によく採用されるアーマーガアすら倒してしまうのどスプレー型なども開発され、受けキラーとしては高い性能を誇ります。
Eランク

よく見る並び
スタンダード
パーティにドリュウズがいた場合のミミッキュとドラパルトの同時採用率はそれぞれ41.3%、50.0%とかなり高い確率でこれらのポケモンは同じ構築に入っています。また、ドリュウズとドラパルトは様々な型が存在し常に流行りが変化しているため、これらを相手にするためには常に最新の情報を追うことが求められます。
ステロ展開
カバルドンのステロ欠伸展開で相手のポケモンの「きあいのタスキ」を潰した後、裏から強力な「ダイジェット」持ちポケモンを出し全抜きを狙います。考えることが多いですが目指すべきゴールが最初から見えているため初心者にもオススメできる構築です。
終わりに
以上がシリーズ1最後の環境調査・考察となります。各々の目標を達成するにあたってこの情報を活用していただければ幸いです。
シリーズ2も集計を続けていく予定ですので、更新情報をチェックできる公式アカウント(@Pokesol_info)のフォローをよろしくお願いします。