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【ポケモン剣盾】週刊メタゲームレポート vol.1(竜王戦編)【ポケモン竜王戦】

こんばんは、Comprom1seです。

ここ最近私たちが熱を入れている『ポケモン竜王戦』ですが、『プレ竜王戦』と題して練習用の仲間大会を毎週土曜日に開催しているのはご存じでしょうか?
前回開催した『第1回プレ竜王戦』は参加人数が300人を超えるほどの規模となり、集計・考察には十分な数字だろうということで、これから本番まで3回、『プレ竜王戦』の報告記事を公開することとなりました。

短い企画ですがよろしくお願いします。

事前予想

今回の大会は竜王戦2020ルール最初期ということもあり、新登場で明らかに性能の高そうなザシアンが注目されていました。

名前ザシアン(けんのおう)HP92
タイプ  攻撃170
特性ふとうのけん
…場に出たとき攻撃ランク1段階上昇
防御115
専用技きょじゅうざん
…鋼物理威力100命中100、ダイマ相手なら威力200
特攻80
-特防115
-素早さ148

見てわかる通り、物凄い種族値を持っています。剣盾で登場した超高数値600族であるドラパルトと比較しても圧倒的です。

種族値\種族ドラパルトザシアン(けんのおう)
HP8892
攻撃120170
防御75115
特攻10080
特防75115
素早さ142148

この数値へさらに特性「ふとうのけん」によって攻撃1.5倍の補正が乗るため、使われない種族値である特攻の低さなどを考慮すると最強の数値を持つポケモンと言えます。
また、通常ルールで禁止されている伝説のポケモン(以下、禁伝)が解禁されているシングルバトル(以下、解禁シングル)知っている人は気付いていると思いますが、ザシアンは禁伝ルールにおいて超優秀なタイプを持っています。

これまでの解禁シングルで最強と言われていた禁伝は、ゲンシグラードン・ゲンシカイオーガ・メガレックウザ・ゼルネアス・イベルタルの5体ですが、剣盾ではメガシンカとゲンシカイキが廃止されたためゼルネアスとイベルタルしか残っていません。

そして、鋼・フェアリーというザシアンのタイプはこの2体に非常に強いのです。

このタイプの組み合わせがあまりにも禁伝シングルに刺さっていたため、前回のポケモン竜王戦ではメガシンカ最強と言われていたボーマンダやメタグロスではなく数値の低いクチートが活躍するほどでした。

【公式】「第3回 ポケモン竜王戦」ダイジェスト映像 より

ただし、完全無欠にも思えるザシアンにも弱点は存在します。
それはダイマックスできないということです。

ダイマックスの使い方として、通常状態では扱い辛い技(あなをほる、ソーラービームなど)を採用して無理やり技範囲を広げ攻撃性能を高める、というものがあります。
種族値、特性のどちらも攻撃的であるザシアンがこの攻撃性能を高める手段を使えないのはかなり痛く、具体的な攻撃範囲としては”フェアリー、鋼、格闘、電気、エスパー”に限られてしまいます。

そのため、今回の『第1回プレ竜王戦』では、ザシアンの超高火力を押し付ける側と、上記の技範囲に崩されないような並びやザシアンを上から倒せるポケモンを使うメタ側の2手に分かれるという構造になるだろうと予想されていました。

『第1回プレ竜王戦』結果まとめ

開催日2020年11月21日
参加者312人
開催場所仲間大会(オンライン)
ルールポケモン竜王戦2020予選

ポケソルで開催した最初のプレ竜王戦です。
本大会より前に行われた竜王戦ルールの大規模仲間大会はナインさんが開いた大会1つだけなので、環境最初期の大会となっています。

全体

伝説枠

順位ポケモンポケモン名
1位ザシアン
2位カイオーガ
3位イベルタル
4位日食ネクロズマ
5位黒馬バドレックス
6位ホウオウ
7位ムゲンダイナ
8位白馬バドレックス
9位グラードン
10位ゼルネアス

大方の予想通り、禁伝枠の採用率はザシアンが1位でした。技の採用率上位4種は「アイアンヘッド(きょじゅうざん)・インファイト・じゃれつく・つるぎのまい」です。
タイプ一致技の「じゃれつく」が2位ではないということから、「じゃれつく」を採用せずに「ワイルドボルト」などのサブウェポンで技範囲を広げているザシアンがかなりの数いたと推測できます。また、「みがわり+つるぎのまい」のザシアンが強いという情報が水面下で広がっていたらしく、「アイアンヘッド・つるぎのまい・みがわり・格闘技」という構成のザシアンもよく見かけました。

また、ザシアンを倒したポケモン一覧を見てみると、TOP3は霊獣ランドロス・メタモン・日食ネクロズマの3体でした。
この中で異質な存在感を放っているメタモンですが、ザシアンと対面した場合、相手の特性「ふとうのけん」で上がった攻撃をコピーした後さらに自分の「ふとうのけん」で攻撃を上げられるため、ザシアンメタとしてかなり実用性があるようです。(2段階上昇「きょじゅうざん」でザシアンは確定1発)
そもそも解禁シングルではたびたび”メタモンを採用して相手の禁伝をコピーしたら自分は実質禁伝2体”という理論が登場するため、メタモンの採用率は高まる傾向にあります。しかし、これまで解禁シングルでメタモンが勝ち残ったことはないです。
今回こそはメタモンが勝ち馬となれるのでしょうか……?

禁伝採用率第2位はカイオーガです。
スカーフカイオーガの雨下「しおふき(150)」はザシアンを上から一撃で倒す事ができるため、開催前からザシアンメタの筆頭候補として挙げられていました。

このポケモンは昔からスカーフを持って「しおふき」を撃ってるだけなので、もはや語ることはないですね。
雨「しおふき」の火力は、前世代ではゲッコウガの激流水Zで例えられていましたが、今で言うと「いのちのたま」を持った霊獣ランドロスの2段階上昇「ダイジェット(130)」くらいの火力があります。(特殊でちょうど良い攻撃が思いつきませんでした……)

同じくザシアンメタの禁伝である日食ネクロズマは第4位でした。
あまり注目されていませんが、このポケモンはザシアンのメインウェポンを全て半減しつつ、サブウェポンに弱点を突かれないかなり珍しいポケモンです。

技構成を「りゅうのまい+あさのひざし」とすることで、前作で最強とされていたメガボーマンダのような動きが可能で、一般ポケモンの中途半端な火力はすべて起点にしてしまうことができます。
また、このポケモンは格闘等倍の鋼タイプであるため、超火力のゼルネアス対策に悩むことがなくなるのも優秀に思えます。

多くの方が驚いたと思いますが、イベルタルが使用率3位でした。
大会前の考察ツイートやブログなどを見ていると、イベルタル・ゼルネアスはザシアンに弱すぎるから少ないだろうといった考えが多かったため、私もこの順位は想定外でした。

イベルタルのメインウェポンである悪と飛行のダイマックス技の追加効果が超強力で、特性「ダークオーラ」で火力の底上げもされるため、受け出しが可能なポケモンはほとんど存在しません。

HP126
攻撃131
防御95
特攻131
特防98
素早さ99

また、イベルタルの攻撃と特攻の種族値は同じであるため、物理型や両刀なども存在します。さらに、「きあいだま・はがねのつばさ」といったサブウェポンや「ちょうはつ」などの妨害技の存在も、受けることを難しくしています。
前述したナインさん主催の仲間大会で1位となったのもイベルタル入りの構築であったため、この影響も大きそうです。

一般枠

順位ポケモンポケモン名
1位霊獣ランドロス
2位エースバーン
3位ミミッキュ
4位レジエレキ
5位メタモン
6位サンダー
7位カプ・レヒレ
8位テッカグヤ
9位ゴリランダー
10位ポリゴン2

禁伝に対して電気の一貫があるため、地面枠として霊獣ランドロスが多く採用されていました。「こだわりスカーフ」を持つことでザシアンを上から殴れたり、「ふとうのけん」で上がった攻撃ランクをリセットできるため他地面よりも人気があったと考えられます。

禁伝一番人気のザシアンが”ダイマックスできない”という制約を抱えているため、エースバーンをダイマックス要因としているザシアン入りがよく見られました。ザシアンの苦手な日食ネクロズマに対してエースバーンが強いので、相性も良いです。

ミミッキュは「ばけのかわ」のおかげでほぼどんな禁伝にも1回動けるため「のろい・でんじは」といった妨害が可能です。ただし、採用率上位に鋼タイプや霊獣ランドロス、エースバーンがいるため今後採用率が下がっていくことが予想されます。

上位入賞者のみ

パーティ

2位 ALyCE (@Carnareket)

3位 kk (@koichi3poke)

4位 さば絵 (@saba_e1942)

6位 ルイピカ (@luipikamon)

7位 せつない (@fortune_36)

伝説枠

順位ポケモンポケモン名
1位日食ネクロズマ2/7
イベルタル2/7
2位カイオーガ1/7
ザシアン1/7
ムゲンダイナ1/7
※パーティを提供していただいた方の他に2名の使用伝説を把握しているため加算しています

禁伝採用率1位のザシアンは上位入賞者7人の内1体しかいませんでした。事前予想で紹介した弱点が大きいのか、現状ザシアンはあまり強くないという結果になりました。

これに対して、ザシアンメタ側の日食ネクロズマ使用者から2人の上位入賞者が出ました。あまりにも多かったザシアンをカモにできたのもありますが、竜舞型・瞑想型など型が多い上に圧倒的な数値の高さのおかげで安定するといった要因があるのかもしれません。

-日食ネクロズマの種族値
HP97
攻撃157
防御127
特攻113
特防109
素早さ77

また、ザシアンに弱いため微妙なのではと言われていたイベルタルも2人の上位入賞者を出しました。
この前評判のおかげでイベルタルへのメタが薄く、逆に言えばザシアン以外に強いという最高の立ち位置にいたと考えられます。

次回、『第2回プレ竜王戦』(※すでに終了しています)

以上、『第1回プレ竜王戦』の結果報告でした。

ザシアンがあまり強くなく、イベルタルが強いという結果が出たため、禁伝枠はザシアンとザシアンメタであった日食ネクロズマが減り、イベルタルに強いゼルネアスやキュレムなどが増えると予想できます。特に、ゼルネアスは上位入賞者構築の日食ネクロズマ入り以外には1体で勝てそうにも見えるため、環境に刺さるかもしれません。

また、現在のイベルタルメタが「きあいだま」をケアしたHDバンギラスなので、「はがねのつばさ」を採用した物理型のイベルタルが台頭してくるかもしれません。
イベルタル・ザシアンを巡るメタゲームが楽しみですね。

ここまで読んでいただきありがとうございました、それでは次回の週刊メタゲームレポートでお会いしましょう。

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