
2020年1月3日から15日にかけて、「ランクマッチ シングルバトル」の「マスターボール級」で使用されているポケモンの数を集計しました。
また、今回のデータと以前掲載した「2019年12月後半の集計結果」とを比較し、環境がどのように推移しているかを考察します。
↓前回(2019年12月後半)の集計結果はコチラ↓
目次
シリーズ2
前回の集計期間であったシリーズ1(2019年12月)から今回の集計期間であるシリーズ2(2020年1月)にかけて、以下のように対戦レギュレーションが変更されています。
一部キョダイマックスポケモンが解禁
上記のキョダイマックスポケモンが解禁されました。
カビゴン以外はむしろキョダイマックスよりも通常のダイマックスの方が強力だと言われていますが、相手が使ってくる可能性が無いとは言い切れないため、各キョダイマックス技の効果を把握しておく必要があるでしょう。
↓各種キョダイマックス技の効果はこちら↓
総合時間制の導入

総合時間、つまりは試合自体の制限時間が追加されました。
この制限時間を過ぎると試合は強制的に終了され、判定勝負となってしまいます。
これにより、TOD(Time Over Death)と呼ばれる意図的に時間切れを引き起こし判定勝ちを狙う戦術が登場しました。
↓TODの考察はこちら↓
以上のように対戦に大きく影響するルール変更がいくつかされているため、これを要因とした使用率変動も起こっているかもしれません。
「シリーズ2」の詳しいルールに関してはこちらを確認してください。
使用率集計

・集計数:1000試合
・集計ランク:マスターボール級
・期間:2020/1/3~2020/1/15
順位 | 種族名 | 採用数 | 採用率 | 変動 |
---|---|---|---|---|
1位 | ドラパルト | 425 | 42.50% | ↑ |
2位 | ミミッキュ | 414 | 41.40% | ↑ |
3位 | ドリュウズ | 336 | 33.60% | ↓ |
4位 | サザンドラ | 238 | 23.80% | ↑ |
5位 | アーマーガア | 235 | 23.50% | ↓ |
6位 | トゲキッス | 230 | 23.00% | ↓ |
7位 | ギャラドス | 210 | 21.00% | ↑ |
8位 | ヒヒダルマ(ガラル) | 183 | 18.30% | ↑ |
9位 | ロトム(ウォッシュ) | 155 | 15.50% | - |
10位 | バンギラス | 149 | 14.90% | ↓ |
11位 | エースバーン | 139 | 13.90% | ↑ |
12位 | ロトム(ヒート) | 130 | 13.00% | ↓ |
13位 | カビゴン | 120 | 12.00% | ↑↑ |
14位 | ニンフィア | 117 | 11.70% | ↓ |
15位 | カバルドン | 116 | 11.60% | ↑ |
16位 | パルシェン | 115 | 11.50% | ↑ |
17位 | ナットレイ | 93 | 9.30% | ↑↑ |
17位 | オーロンゲ | 93 | 9.30% | ↓↓ |
17位 | パッチラゴン | 93 | 9.30% | - |
20位 | ギルガルド | 90 | 9.00% | ↓ |
21位 | ロトム(カット) | 88 | 8.80% | ↑ |
22位 | リザードン | 79 | 7.90% | ↓ |
22位 | エルフーン | 79 | 7.90% | ↑↑ |
24位 | ブラッキー | 78 | 7.80% | ↑↑ |
25位 | アイアント | 77 | 7.70% | ↑ |
26位 | ガマゲロゲ | 75 | 7.50% | ↑↑ |
27位 | ドヒドイデ | 72 | 7.20% | ↓↓ |
28位 | ドサイドン | 67 | 6.70% | ↑↑ |
29位 | ローブシン | 66 | 6.60% | ↑↑ |
30位 | ラプラス | 63 | 6.30% |
↓ |
31位 | トリトドン | 61 | 6.10% |
32位 | ブリムオン | 57 | 5.70% |
32位 | ウオノラゴン | 57 | 5.70% |
34位 | ヌオー | 54 | 5.40% |
35位 | ミロカロス | 52 | 5.20% |
36位 | ウインディ | 51 | 5.10% |
37位 | ジュラルドン | 50 | 5.00% |
38位 | ホルード | 44 | 4.40% |
39位 | ルチャブル | 42 | 4.20% |
40位 | サニーゴ(ガラル) | 41 | 4.10% |
41位 | シャンデラ | 40 | 4.00% |
42位 | オノノクス | 37 | 3.70% |
43位 | タイプ:ヌル | 35 | 3.50% |
44位 | ルカリオ | 34 | 3.40% |
45位 | インテレオン | 30 | 3.00% |
46位 | メタモン | 29 | 2.90% |
47位 | ランターン | 26 | 2.60% |
48位 | コータス | 25 | 2.50% |
49位 | キリキザン | 24 | 2.40% |
49位 | マホイップ | 24 | 2.40% |
51位 | ヌメルゴン | 20 | 2.00% |
51位 | クワガノン | 20 | 2.00% |
53位 | ゲンガー | 19 | 1.90% |
53位 | グレイシア | 19 | 1.90% |
53位 | ネギガナイト | 19 | 1.90% |
56位 | サーナイト | 18 | 1.80% |
56位 | エンニュート | 18 | 1.80% |
58位 | シザリガー | 17 | 1.70% |
58位 | エレザード | 17 | 1.70% |
58位 | ポットデス | 17 | 1.70% |
61位 | ロトム(スピン) | 16 | 1.60% |
61位 | トゲデマル | 16 | 1.60% |
63位 | シャワーズ | 15 | 1.50% |
64位 | マタドガス(ガラル) | 14 | 1.40% |
64位 | エーフィ | 14 | 1.40% |
64位 | ゴリランダー | 14 | 1.40% |
64位 | セキタンザン | 14 | 1.40% |
64位 | ストリンダー(ローなすがた) | 14 | 1.40% |
69位 | ナマコブシ | 13 | 1.30% |
69位 | タチフサグマ | 13 | 1.30% |
71位 | フライゴン | 12 | 1.20% |
71位 | バルジーナ | 12 | 1.20% |
71位 | バンバドロ | 12 | 1.20% |
71位 | ジャラランガ | 12 | 1.20% |
75位 | ランクルス | 11 | 1.10% |
75位 | カジリガメ | 11 | 1.10% |
75位 | コオリッポ | 11 | 1.10% |
78位 | マンムー | 10 | 1.00% |
79位 | ピクシー | 9 | 0.90% |
79位 | オニシズクモ | 9 | 0.90% |
79位 | グソクムシャ | 9 | 0.90% |
79位 | シルヴァディ | 9 | 0.90% |
79位 | サダイジャ | 9 | 0.90% |
84位 | ドータクン | 8 | 0.80% |
84位 | ユキノオー | 8 | 0.80% |
84位 | バイバニラ | 8 | 0.80% |
84位 | ヨクバリス | 8 | 0.80% |
84位 | バイウールー | 8 | 0.80% |
89位 | バタフリー | 7 | 0.70% |
89位 | ペリッパー | 7 | 0.70% |
89位 | ギガイアス | 7 | 0.70% |
89位 | ゴチルゼル | 7 | 0.70% |
89位 | ブルンゲル | 7 | 0.70% |
89位 | ニダンギル | 7 | 0.70% |
89位 | ストリンダー | 7 | 0.70% |
89位 | モルペコ | 7 | 0.70% |
97位 | ルンパッパ | 6 | 0.60% |
97位 | ダゲキ | 6 | 0.60% |
97位 | ウォーグル | 6 | 0.60% |
97位 | マルヤクデ | 6 | 0.60% |
101位 | カイリキー | 5 | 0.50% |
101位 | キレイハナ | 5 | 0.50% |
101位 | ライボルト | 5 | 0.50% |
101位 | サマヨール | 5 | 0.50% |
101位 | オニゴーリ | 5 | 0.50% |
101位 | イワパレス | 5 | 0.50% |
101位 | ツンベアー | 5 | 0.50% |
101位 | カラマネロ | 5 | 0.50% |
101位 | オンバーン | 5 | 0.50% |
101位 | ワタシラガ | 5 | 0.50% |
111位 | キュウコン | 4 | 0.40% |
111位 | サンダース | 4 | 0.40% |
111位 | ハガネール | 4 | 0.40% |
111位 | ドラピオン | 4 | 0.40% |
111位 | ゴロンダ | 4 | 0.40% |
111位 | キテルグマ | 4 | 0.40% |
111位 | カマスジョー | 4 | 0.40% |
111位 | モスノウ | 4 | 0.40% |
119位 | ロズレイド | 3 | 0.30% |
119位 | フワライド | 3 | 0.30% |
119位 | マッギョ(ガラル) | 3 | 0.30% |
119位 | クレベース | 3 | 0.30% |
119位 | アブリボン | 3 | 0.30% |
119位 | アマージョ | 3 | 0.30% |
119位 | イオルブ | 3 | 0.30% |
119位 | サニゴーン | 3 | 0.30% |
127位 | ピカチュウ | 2 | 0.20% |
127位 | ラフレシア | 2 | 0.20% |
127位 | ダグトリオ | 2 | 0.20% |
127位 | イワーク | 2 | 0.20% |
127位 | バリヤード(ガラル) | 2 | 0.20% |
127位 | ヨルノズク | 2 | 0.20% |
127位 | ネイティオ | 2 | 0.20% |
127位 | ツボツボ | 2 | 0.20% |
127位 | イノムー | 2 | 0.20% |
127位 | オクタン | 2 | 0.20% |
127位 | ヌケニン | 2 | 0.20% |
127位 | クチート | 2 | 0.20% |
127位 | シンボラー | 2 | 0.20% |
127位 | デンチュラ | 2 | 0.20% |
127位 | パンプジン(とくだいサイズ) | 2 | 0.20% |
127位 | ヨワシ | 2 | 0.20% |
127位 | ジジーロン | 2 | 0.20% |
127位 | パルスワン | 2 | 0.20% |
127位 | テブリム | 2 | 0.20% |
127位 | ニャイキング | 2 | 0.20% |
127位 | イエッサン(オス) | 2 | 0.20% |
148位 | ライチュウ | 1 | 0.10% |
148位 | クサイハナ | 1 | 0.10% |
148位 | ギャロップ(ガラル) | 1 | 0.10% |
148位 | サワムラー | 1 | 0.10% |
148位 | ブースター | 1 | 0.10% |
148位 | ピチュー | 1 | 0.10% |
148位 | ウソッキー | 1 | 0.10% |
148位 | マンタイン | 1 | 0.10% |
148位 | カポエラー | 1 | 0.10% |
148位 | マッスグマ(ガラル) | 1 | 0.10% |
148位 | ダーテング | 1 | 0.10% |
148位 | テッカニン | 1 | 0.10% |
148位 | ヤミラミ | 1 | 0.10% |
148位 | スカタンク | 1 | 0.10% |
148位 | マニューラ | 1 | 0.10% |
148位 | エルレイド | 1 | 0.10% |
148位 | ユキメノコ | 1 | 0.10% |
148位 | ロトム(フロスト) | 1 | 0.10% |
148位 | ナゲキ | 1 | 0.10% |
148位 | ズルズキン | 1 | 0.10% |
148位 | ギギギアル | 1 | 0.10% |
148位 | アギルダー | 1 | 0.10% |
148位 | パンプジン | 1 | 0.10% |
148位 | ナゲツケサル | 1 | 0.10% |
148位 | アップリュー | 1 | 0.10% |
148位 | タルップル | 1 | 0.10% |
148位 | サシカマス | 1 | 0.10% |
148位 | オトスパス | 1 | 0.10% |
148位 | バリコオル | 1 | 0.10% |
148位 | ダイオウドウ | 1 | 0.10% |
148位 | パッチルドン | 1 | 0.10% |
主な変動
ドラパルト(2→1)

今作で新たに登場したポケモンの中で唯一の600族がとうとう使用率1位に輝きました。
環境に存在するポケモンの誰よりも速いため、使用者側は対面に関係なく事前に決めておいた強力な動きを押し付けることができ、使用される側は型が豊富なせいでどうやって対策すれば良いか難しい、非常に強力なポケモンです。
シーズン1でも存在した弱保型・メガネ型・鬼火祟り目型に加え、今シーズンではバトンタッチ型やスカーフ型が目立つようになりました。
カビゴン(22→13)

「シリーズ2」で解禁されたキョダイマックスポケモンの1体です。
専用キョダイマックス技「キョダイサイセイ」は攻撃しながら使用したきのみを一定確率で復活させる、回復きのみを持たせていたのならば攻撃しながら同時に回復することが可能な非常に強力な技です。
また、通常のダイマックス技「ダイアタック」の追加効果が"相手の素早さを1段階下げる"なので、極端に素早さの遅いカビゴンにとっては「キョダイサイセイ」が上位互換となることが多いです。
キョダイマックスして専用技で殴る以外にも、「たべのこし」を持たせて「あくび」を撃ち、相手のダイマックスポケモンを流したり「ステルスロック」とのコンボを狙う型や、「とつげきチョッキ」を持たせて特殊ポケモンに殴り勝つ型なども存在します。
エルフーン(31→22)

特性「いたずらごころ」により、数的有利を取った状態ならば「みがわり」と「まもる」を交互に使用するだけで前述したTOD戦術が可能です。
また、「かえんだま」を持たせ「すりかえ」することで相手の「ラムのみ」を貫通して火傷状態にしたり、ドリュウズミラーを制するために「おいかぜ」を使用する型も見受けられます。
ガマゲロゲ(45→26)

特性「すいすい」により「ダイストリーム」を撃つことで素早さを大幅に上昇させられるため、トゲキッスやギャラドスなどの「ダイジェット」持ちのポケモンと同様の運用が可能です。
また、このポケモンは水・地面・草の技範囲を持つため、ダイマックスポケモンが苦手としがちなドヒドイデや「あくび」持ちのカバルドン・トリトドンなどを一撃で倒す事ができ、ダイマックスメタに強いダイマックスポケモンである点が強力です。
ドヒドイデ(14→27)

高い耐久でダイマックスポケモンを受け、「くろいきり」でダイマックス技による能力上昇を無効化できる点が強いポケモンでしたが、「あくび」対策の「ラムのみ」による「どくどく」の失敗や、ガマゲロゲなどのタイプ相性上不利なダイマックスポケモンの増加により扱い辛いポケモンとなってしまいました。
また、このポケモンには相手を迅速に倒す能力がほとんど無いので、1度数的有利を取られてしまうとTODされやすいといった弱点も向かい風となってしまっています。
各種ロトム
このポケモンが大きく増加・減少したということではないのですが、技「わるだくみ」持ちの個体が多くみられるようになりました。
ロトムの独特なタイプを活かした受け性能に加え、「わるだくみ」による崩し性能を得たため今まで以上にパーティの穴を埋めやすい便利なポケモンとなりました。
よく見る並び
スタンダード
これらのポケモンはタイマン性能・崩し性能・ストッパー性能のどれを取っても優れており、明確なコンセプトを設けていないスタンダードなパーティには必ずと言っても良いほど採用されています。
環境の動きによってこれらのポケモンの型の流行り廃りが目まぐるしく動いており、豊富な習得技のおかげで新しい型も早いペースで誕生しているため、最新情報の把握がスタンダードパーティに勝つための条件であると言えます。
対面構築
初手弱保ドラパルトで相手を大きく削り、残った相手を襷パルシェンとミミッキュで倒しきる、交代を捨てた攻撃的なパーティです。
受けポケモン1体で対策しようとすると「ダイホロウ」の防御ダウンを活かした『役割集中』をされてしまうため、下記の記事を参考に事前の対戦シュミレーションをすることをオススメします。
ステロ展開
バンギラスやカバルドンの「ステルスロック」で相手の「きあいのタスキ」や耐久調整を潰した後、ギャラドスやアーマーガアなどの「ダイジェット」持ちのポケモンで全抜きを狙うパーティです。
初手や2体目に出されるステロ撒きのポケモンに手間取ってしまうとまず間違いなく「ダイジェット」持ちのエースポケモンを止められない状況になってしまうため、『ステロ展開』に勝つにはこれらステロポケモンの対策から考える必要があります。
ヌルアント
タイプ:ヌルの「とんぼがえり」で試合を動かし、アイアントで相手を倒せる対面を作ることを目的としたパーティです。
アイアントは特性「はりきり」のせいで非常に高い火力を持っているため、このポケモンより遅いポケモンばかりではまず間違いなく3タテされてしまいます。
かといって速くて耐久の低いポケモンを使用すると「であいがしら」によって先制で倒されてしまうため、このパーティに勝つには単純にどの数値も高いスペックの高いポケモンを使用するか、アイアント以外の対面で「ダイジェット」を使用しアイアントの上を取れるよう立ち回る必要があります。
トリルパ
ミミッキュの「トリックルーム」でドサイドンを活躍させるパーティーです。
初手に置かれやすいギルガルドは数値が高くこちらのダイマックスの使用を誘ってきますが、ダイマックスを切った状態で相手のダイマックスドサイドンを倒すのはほぼ不可能であるため、多少の被害を受けることは覚悟してギルガルド対面でのダイマックスを堪えるようにしましょう。
終わりに
以上、シーズン2前半分の集計でした。
ポケモンHOMEが2月に解禁されることが判明したため、もしかすると次が最後の集計となるかもしれませんが、引き続きポケモンソルジャーをよろしくお願いします。