
こんばんは、akibaです。
先日突如リリースされたポケモンHOMEによって、ついに最新作であるソード・シールドに過去作で捕まえたポケモンを送れるようになりました。
一般的には思い出のポケモンとガラル地方を旅できるというのものですが、やはり私たち対戦勢にとって気になるのは対戦環境への影響です。
そこで、前編はシリーズ2(現在のルール)での、後編ではシリーズ3以降での新規ポケモンを考察していこうと思います。
目次
シリーズ2に加わる要素
シリーズ2ではルールにガラル地方で元々捕まえられ、かつガラルで捕まえたポケモンのみ使用可能という一文が存在します。
つまり、ポケモンHOMEで送ったポケモンは基本的に使用できません。
ではHOME解禁前と後では一体何が変化したかというと、一部ポケモンの夢特性です。
ガラル地方では手に入らなかった夢特性ポケモンをポケモンHOMEで送ることができ、それを親にして孵化すればガラル地方で入手した夢特性のポケモンを捕まえることができます。
本記事では、上記の方法で新たに加わった夢特性持ちポケモンの内、対戦環境に現れるようなポテンシャルを秘めていそうなポケモンのみを紹介していこうと思います。
本来ポケモンには特性が1つ、または2つ存在しますが、第5世代にて「隠れ特性」として3つ目の特性が一部ポケモンに付与されました。
その隠れ特性持ちのポケモンを入手できる主な手段が、当時は「ポケモンドリームワールド」というポケモンの夢の中で遊ぶサービスであったため、『夢特性』と呼ばれるようになりました。
ピクシー

種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
95 | 70 | 73 | 95 | 90 | 60 | 483 |
夢特性「てんねん」が解禁
過去作から連れてこられるようになったことで、隠れ特性の「てんねん」が使用できるようになりました。
特性を「てんねん」にすると、「めいそう」などの積み技の撃ち合いになった時に相手の能力ランクの変動を無視できるためこちらが一方的に強化されます。
また、今作では特にダイマックス技によってどのポケモンも能力ランクを上昇させてくる可能性があるため、この特性の発動機会は多そうです。
相手の能力ランクの変動の影響を受けない。
ただし、変動には下降も含まれるため注意が必要。
育成例
特性 | てんねん |
---|---|
性格 | ずぶとい |
持ち物 | アッキのみ |
努力値 | HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:4 特防:0 素早さ:0 |
実数値 | 202-67-137-116-110-80 |
技 | アシストパワー めいそう ちいさくなる つきのひかり |
「めいそう」で特殊ポケモンを起点にしながら、要塞型の弱点である急所を「ちいさくなる」で対策する型です。
特性「マジックガード」の場合は相手の積み技+必中であるダイマックス技に突破されてしまいますが、特性「てんねん」であれば相手の積み技による突破を防ぐことができます。
ただし、ピクシー元々の耐久値はそれほど高くないため、「めいそう」や「ちいさくなる」を積んでいない状態で相手の攻撃を受けてしまうと起点にすることは難しいです。
そこで、こちらが先制で積み技を打てるように尻尾トリックオーロンゲなどのサポートポケモンと組み合わせる必要があります。
レパルダス

HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
64 | 88 | 50 | 88 | 50 | 106 | 446 |
夢特性「いたずらごころ」が解禁
害悪の代名詞である「いたずらごころ」のレパルダスを使用できるようになりました。
技「ねこのて」がゲーム内から削除されているため、以前までのような『猫の手胞子戦術』(出る技を「キノコのほうし」のみに限定して先制で「ねこのて」を使うことでハメる戦術)を使用することはできませんが、現在ランクバトルで猛威を振るっている技「あくび」を先制で使用できるため、ダイマックスポケモンを簡単に流すことができるかもしれません。
また、今作で新たに「バトンタッチ」を習得するようになったので、先制「あくび」に加えて先制「バトンタッチ」という2つもの強力な対面操作手段を持てるようになりました。
自身が使用する変化技の優先度が+1される。
また、悪タイプに変化技が無効化されるようになる。
育成例
特性 | いたずらごころ |
---|---|
性格 | ずぶとい |
持ち物 | たべのこし |
努力値 | HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:4 素早さ:0 |
実数値 | 171-83-112-108-71-126 |
技 | イカサマ あくび みがわり バトンタッチ |
相手がダイマックスしてきたら後出しして、特性「いたずらごころ」による先制「あくび」で相手を流します。
「あくび」を撃った後は「みがわり」を押すことで、相手が眠り状態を嫌がって交代してきたら身代わりが残り「バトンタッチ」で後続に身代わりを残しつつ交代ができ、居座ってきたら相手のポケモンが眠ってしまいます。
「あくび」で流しつつ隙を見て身代わりバトンを行い、こちらのエースポケモンの着地を通す、トリッキーなサポートポケモンです。
ココロモリ

HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
67 | 57 | 55 | 77 | 55 | 114 | 425 |
夢特性「たんじゅん」が解禁
前世代までも特性「たんじゅん」のココロモリは存在し、発表された当初は「めいそう」や「かげぶんしん」とのコンボが最強ではないかと騒ぎになっていましたが、結局元の種族値が足りず積み技を使っている間に倒されてしまい、次第に全く使われなくなってしまいました。
しかし、今作ではダイマックス技という能力を上げながら攻撃する手段ができ、さらには「バトンタッチ」を新たに習得したおかげで能力値の低いこのポケモンが長く居座る必要がなくなったため、以前よりは活躍できる可能性は高そうです。
能力ランクの変化が2倍になる。
ここでの変化には下降も含まれるため、下がる能力ランクも2倍になる。
育成例
特性 | たんじゅん |
---|---|
性格 | おくびょう |
持ち物 | カムラのみ |
努力値 | HP:132 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:0 素早さ:124 |
実数値 | 159-69-107-97-75-165 |
技 | エアスラッシュ はがねのつばさ バトンタッチ |
ミミッキュとそれより遅い物理ポケモンには「ダイスチル」から入ることで相手の攻撃を2回耐えることが可能なため、「ダイスチル」2回もしくは「ダイスチル」+「ダイジェット」を使用し、その後「ダイウォール」でターンを稼いで「バトンタッチ」をすることで、後続のポケモンの能力ランクを大幅に上昇させられます。
しかし、ココロモリは地面タイプの技を覚えないためダイマックスしながら特防を上げることができず、仮に「めいそう」を使用したとしてもダイマックスできていないためHP量が足りず、特殊技には簡単に倒されてしまいます。
そこで、トゲキッスなどの特殊アタッカーに対しては「こらえる」を使用し「カムラのみ」を発動させた後すぐに「バトンタッチ」を使用するなど妥協が必要です。
特殊型に弱く、いずれのパターンでも素早さは上昇させられることを考えると、弱保バンギラスなどをバトン先とするのが無難であると考えられます。
ニャオニクス(オス)

HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
74 | 48 | 76 | 83 | 81 | 104 | 446 |
夢特性「いたずらごころ」が解禁
このポケモンもレパルダスと同様に『猫の手胞子』を行えたポケモンですが、レパルダスとの違いとして「リフレクター」や「ひかりのかべ」を覚えること、そもそも耐久値が高いことが挙げられます。
前作までは壁を貼る型がテンプレでしたが、今作はダイマックスの影響で特に「あくび」が強い環境なので、「いたずらごころ」による先制「あくび」を活かした型が主流になりそうです。
技「あくび」は相手に交代を強要することができ、交代すると解除されるダイマックスポケモンに使用することで相手のダイマックスへの対処が容易に
育成例
特性 | いたずらごころ |
---|---|
性格 | ずぶとい |
持ち物 | こうこうのしっぽ |
努力値 | HP:252 攻撃:0 防御:252 特攻:0 特防:0 素早さ:4 |
実数値 | 181-47-140-103-101-125 |
技 | あくのはどう ふういん あくび トリック |
「いたずらごころ」による先制「トリック」で、相手に「こうこうのしっぽ」を押し付けて後続の起点を作ることができます。
同様の型であるオーロンゲと違って「あくび」が使用できるため、対面操作を行い任意の相手に「こうこうのしっぽ」を与えることが可能になり、より想定通りのゲームメイクが可能です。
ニャオニクスの欠点として「いたずらごころ」の効果で変化技が効かない悪タイプに有効打が無いことが挙げられます。
そこで、環境の悪タイプは基本的にサザンドラしかいないことを利用して、「あくのはどう」を覚えさせ「ふういん」をすることで悪技を使えなくさせ、こだわり系のアイテム持ちならば交代を強制することが可能です。
さらに、「ふういん」は相手の「あくび」も使えなくさせられるため、「あくび」の撃ち合いといった面倒な展開を防ぐこともできます。
おわりに
以上でシリーズ2に新たに加わる強夢特性持ちポケモンの紹介を終わります。
見ていただけたならばわかる通り、正直環境に大きな影響を与えるようなズバ抜けて強力なポケモンはいません。
しかし、どのポケモンも知らないと勝てない、トリッキーな特性ばかりなので把握しておく必要はありそうです。
次回はシリーズ3以降、カメックスや各リージョンフォルムポケモンなどの新規に追加されるポケモンの考察を行おうと思います。
こちらは今回とは違って明確な環境の変化を与えそうなので、ぜひ見ていただければと思います。