
1月3日13時からスタートするランクマッチ シリーズ2で大きくルールが改定されました。
その中で、新たに追加された対戦の総合時間制による勝敗判定について、検証しました。
目次
シングルバトル ランクバトル シリーズ2のルール概要
ポケモンについて
使用できるポケモン
『ポケットモンスター ソード・シールド』で手に入るポケモンが使用できます
ルール詳細
伝説のポケモン 幻のポケモン
一部の キョダイマックスポケモンは 使用できません。
手持ちまたはバトルチームに登録するポケモン
キョダイマックスポケモンは以下が参加することができます。
リザードン、バタフリー、ピカチュウ、ニャース、イーブイ、カビゴン、アーマーガア、カジリガメ、サダイジャ、マルヤクデ
ルール詳細
シリーズ2では、上記のキョダイマックスポケモンが参加できるようになります。
後日、考察記事を別で投稿する予定なので、お楽しみに!
対戦について
対戦時の各種時間
総合時間:最大15分
ルール詳細
持ち時間:最大7分
対戦にだすポケモンを選ぶ時間:90秒
1ターンあたりの選択時間:45秒
持ち時間が10分から7分に、1ターンあたりの選択時間は60秒から45秒に短縮されています。
そして、シリーズ2からは総合制限時間が追加されました。
このルール改定により、6世代で確立されていたTODという戦術が再び成立するようになるかもしれません。
タイム・オーバー・デスの略。
時間切れによる勝ち判定を故意に狙う戦術のこと。
対戦時間が切れた時の勝利判定について

ゲーム内のVS→ルールのダウンロード→詳しくみるから確認できる情報には、対戦時間が切れた時の勝利判定について、言及がありませんでした。
そのため、シリーズ2のルールでフレンド対戦を行い、以下の条件で検証しました。
A | B | |
---|---|---|
3体のHP総量 | 481 | 559 |
ポケモンの残数 | 2 | 2 |
残りHP総量 | 305 | 322 |
残りHP総量/3体のHP総量 | 63.40% | 57.6% |
勝敗結果 | 勝ち | 負け |
以上の検証の結果から、対戦時間が切れた時の勝敗判定は残りHP総量/3体のHP総量で行われていると推測できます。
基本は第6世代のレギューレーション準拠
これまでのレート対戦のレギュレーションには、以下のように記述されています。
(1):残ったポケモンの数が多い選手の勝利
Pokemon Grobal Link
(2):(1)でも同数の場合、残ったポケモンのHPの合計/手持ちのポケモンの最大HPの合計が多い選手が勝利
(3):(2)でも同数の場合、残ったポケモンのHPの合計が多いほうが勝利
これより、時間切れの勝敗判定に関してはXYやORASと同様であると推測できます。
残りの対戦時間は常に表示されるわけではない
残りの対戦時間は試合中常時表示されません。
代わりに、残りの対戦時間が3分と60秒の時にアナウンスが表示されます。
持ち時間が切れた場合
長考を重ねどちらかのプレイヤーの持ち時間が切れてしまった場合、時間切れになったターンの処理が行われた後、そのターンで勝敗が決まらなければ切れた方の敗北となります。
自分の持ち時間が切れたターンに相手が全滅した場合
自分の持ち時間が0になったターンに相手が全滅した場合、時間切れ判定は無効となり、自分側の勝ちとなります。
勝敗判定の優先度は対戦時間>持ち時間
対戦時間(15分)と持ち時間(7分)の両方が同時に切れた時の対戦結果は、対戦時間が切れた時の勝敗判定が優先されています。
レギュレーション変更による影響
TOD
今回のレギュレーション変更によってTOD(Time Over Death)という戦術が使えるようになります。TODとは、時間切れによる判定勝ちを狙う戦術で、端的に言ってしまうと戦術的遅延を行います。勝敗判定は前述の通りなので、相手のポケモンよりこちらの生存ポケモンが多いという状況になった場合などに使われます。
ただし、第6世代のようにただ毎ターンの選択に長い時間をかけてしまうと新たに追加された持ち時間制によって遅延した側が敗北してしまいます。つまり、TODを成立させるには毎ターン迅速に選択しかつターン数を引き延ばす必要があります。
TODに役立つポケモン・技
技「まもる」

この技はほぼ確実に1ターン稼ぐことができるため安定した遅延を可能にします。ただし、技「まもる」のエフェクトが短くかつ守られた技のエフェクトは再生されないため、道具「たべのこし」などと組み合わせるなどして消費時間を増やす必要がありそうです。
技「みがわり」
この技は「まもる」と違って相手の技を受けるので、相手の技のエフェクト時間ですら遅延に活用できます。ただし、自身のHPを削ってしまうので逆転されないように気を付ける必要があります。
回復技
「じこさいせい」などの即時回復技は単純に試合を引き延ばすのでターンを稼ぎやすいです。また、「やどりぎのタネ」や「グラスフィールド」、道具「たべのこし」は毎ターン回復のエフェクトが再生されるため総合時間を削りやすいです。
ドヒドイデ

上記の遅延要素の全てを持ちます。また、技「ねっとう」による火傷の毎ターンの処理エフェクトも総合時間を削るのに貢献します。
まとめ
今回のルール改定を簡潔にまとめると、
- 一部キョダイマックスポケモンが使用可能になる
- 新たに総合時間制が追加された
- TODなど、シリーズ1で見ることがなかった戦術が開拓される可能性がある
特に、最後に紹介した勝敗判定の優先度は今までにない仕様なので、これからどんどん考察が進んでいくことが予想できます。
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